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2012-11-11-Sun-20:46

【 サスペンス/スリラー映画 】 『悪の教典』★★★★

三池崇史監督が人気小説を映画化した『悪の教典』を観てきました。

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殺人鬼が主人公、子供を何十人も殺す映画で、まあ、楽しいという映画かというと、そうでした。何がいいかって、主人公の蓮見先生のキャラクターなんですね。蓮見先生は、自分にとって邪魔な人間はどんどん抹殺していくのですけれどね、絵に描いたような善人を繕って、社会に溶け込もうとしているんですよ。
蓮見先生は表向き、努力家で社交的、それに謙虚。「点数採れるけど、頭は悪い」というタイプでもなく、スーパー偽善者なんですよ。彼に欠けてるのは、「」なんです。蓮見先生にとって、あくまで世渡りはゲームで、善人の皮を被る理由は、自由度の高いオープンワールド設定を維持するため、くらいのものなんではないでしょうか。なので蓮見先生はいつでも俯瞰、上から目線でものを見ているんです。自分のへらへら笑顔に安心してる奴らなんかは、騙されやがってクソバカとしか思っていないんでしょうね。そして、人の信頼を利用し、疑いの目は非情に排除する。
クソバカ!って思う、上司とかね、へらへらとかわしてツイッターなんかで愚痴るのが僕のような小市民で、あとで事故に見せかけて上司の家に火を付けて殺すのが蓮見先生ですね。蓮見先生の爽やかな仮面はクソバカの流す血で出来てるのかもしれません。オフでは我慢しない生き方こそが笑顔を維持する秘訣だったのですね!あのクソバカ殺そう!とはなりませんけれどね、この映画は、大声あげたことすらなくて、なんだかんだ言って自分が一番大事で、それほど他人に興味ないらしい僕のような人間にとって、たいへんに痛快な映画だったことは間違いないのです。デトックスムービーっていうんですか。蓮見先生があの学校で表裏なしに真面目にやってるところを見せられたらそっちのが毒でホラーなところあると思いませんか。えっえっ、なんでいらない言い訳みたいなことしちゃってるのって、偽善者の呪いみたいものです仕方ないんです。いいところだけ見て!

静かに邪魔者を消していく前半から、フルスロットルで生徒をまとめて皆殺しにする後半への転調も面白い。あーもうこのゲームめんどくせ。楽しまなきゃ。リセット!というね、「殺りがい」っていうんですかね、やはり蓮見先生は偽善者の倫理観を滑らせたキャラなんだなあと、思えて、妙な説得力を感じたりしましたね。普通の人文句たれる場面で、それまでの静けさは同じに、蓮見先生はショットガンを撃つんですよ。あとはほら、弱みを握った相手にだけは横暴な物言いをするとかね、絶対に周りに悟られない範囲で汚れたところを露わにするような、顔の使い分けなんか。これ観た喚き屋が、「優しい奴ほど、気をつけろ」なんて思ってくれればいいのですけれどね、そんなの世の中なめすぎですね。

先生役の俳優さんたちがまた、とてもいいんですね。表も裏もゲスくて笑える吹越満山田孝之。蓮見先生役の伊藤英明もはまり役でした。エンディングテーマを担当したEXILEは皆殺し。くるくる回って死ね。

ではまたお目に掛かりましょう。
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2012-08-04-Sat-23:46

【 サスペンス/スリラー映画 】 『ヒミズ』★★★★☆

今回観たのは、園子温監督作品、『ヒミズ』です。

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園子温監督は、『愛のむきだし』しか観ていなかったのですが、野心的な作家だ!と思いながら、でもたぶん苦手だ!と感じたのですね。感情がああいう風に爆発してるお話は気持ちが悪くてだめなんです。軽々しく陥る狂乱っていうんですか。そういうの。なのでなんとなく気になりながらも避けてきたところがあるのですが、『ヒミズ』は良い意味で、感情のかたまりみたいな映画で、すごいし、面白かったのです。

普通の人でありたい住田くん。愛に忠実でいたい茶沢さん。2人の中学生のいびつな青春。

住田くんは親に捨てられ、いろんなトラブルに巻き込まれて、地味に何でもなく生きることすら夢のよう。希望を持てないでいるんですね。舞台設定は、3.11東日本大震災直後、見た目も中身も、どん底の環境下にいるんですね。まず、早々にこのセンセーショナルな話題を、自然に組み込んできたのは、すごいです。そして、住田くんのゼロからの出発は、まさに今、たいへんな目に遭っている人たちに重なってくるんですね。

茶沢さんは、すごく気持ち悪いんですけど、ストーカーもいいところなんですけれど、いると安心する存在なんですよね。そんなのマンガ原作だもの、嘘みたいなキャラも出てきますよ。なんて、思いもしたのですけれど、ちょっと、こう考えてみると、「ずっと付きまとう自己肯定の成り代わった存在みたいなものなのかも」って。そうすると、茶沢さんはどこにでもいるんですよね。ほとんど諦めながらも、未来に期待して、がんばれ、夢をもて。って、どこか思わずにいられないものね。僕の茶沢さんなんか、うるさくてうるさくて、時々泣きたくなりますよ。残酷だなあ、と思うこともあるんですけれど、僕みたいに未練たらたらする余裕もない人の傍には、茶沢さんがついていてあげて欲しいですね。うるさいくらいに、声を張り上げて。がんばれ!

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▲何度も同じことを言う。悪びれないで言う。理性に効くコンボを打ってくる父。
「お前、本当、いらねぇんだ、ごめんな」

染谷将太(住田くん)はすごいですね。『パンドラの匣』も大好きです。あと、光石研(住田の父)。うまいだけじゃなくて、役の振り幅がすごい。『ヒミズ』は珍しいくらい役者すげー!って思う映画でした。カメラの外、園子温監督の所作の方が芝居掛かってて気になるくらいですよ。

では、またお目に掛かりましょう。
2012-03-16-Fri-11:55

【 サスペンス/スリラー映画 】 『シャーロック・ホームズ シャドウ・ゲーム』★★★★

バディムービーはいいものです。
反発し合う個性、水と油の間柄、いい出だしですね。それで実は似たもの同士、距離感がちょうどいいですね。毒を吐きあえる仲、理想的です。
そして、一線を超えて、しまうと、ボーイズラブとかなんとか、言われる代物になるわけですが、それもまた、いいものです。でも、僕がいちばん好きなのはブロークバック山産の愛ではないんです。腰をブローバックしないで、それと匂わせるほホモえましい関係が理想なのです。ええ、僕はホモ映画が大好きなんですよ。TSUTAYAにワンコーナー常設して欲しいくらいですよ。
僕の中で暫定首位のホモ映画は、『アパルーサの決闘』であったわけですが、これに匹敵する作品に出会いました。『シャーロック・ホームズ シャドウ・ゲーム』(以下『ホモムズ』)です。

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前作のホームズとワトソンについて、ホームズ役のロバート・ダウニーJr.が「ゲイっぽいよねー」と発言したことに、コナン・ドイルの子孫が「うちが売ってるのはゲイ小説じゃない!」と怒っちゃって、これ以上露骨にホモホモした物を作るつもりなら下ろす!みたいなこと言ってたのがニュースになってたような気がします。しかしこれはどういうことなのでしょう。『ホモムズ』のホームズとワトソン、ぜったいやってるってば!

ホモだゲイだとばかり言ってますが、ちゃんと前作より面白くなっているので、腐っていない方々にもおすすめできる一品でございますよ。
今作はホームズのライバルとなる知能犯モリアーティ教授が、ホームズやワトソンを標的にしたりもするので、アクション満載、たいへんスリリングなのです。また、前作同様、ホームズの思考がビジュアル化されているわけですが、ホームズの分析眼の冴える場面が割増になっていて楽しいのと、「この場にいる人頭いいから分かるでしょ」「今は説明してる余裕ないでしょ」ていう感じで益々説明が簡略化されていてテンポが良かったですね。
しかし、ミステリーを見たい方には、いまいち……モリアーティ教授ってばお金も手下もいっぱいお持ちですから、犯罪にはトリックよりかはヤクザな攻めを用いるので、そうですね、なんか、マフィア映画みたいでしたよ。
僕はホモアドベンチャー映画を観に行ったので概ね満足なのでした。

ワトソンを吹き矢で射て遊ぶホームズ、酔ってフラフラなワトソンを引っ張って式場に連れてくホームズ、ワトソンの結婚に憂鬱なホームズ、「君が来ると信じてた!」と涙ぐみながらワトソンの手を固く握りしめるホームズ、密着してダンスする二人、そして、女装したホームズの服を鼻息荒く破くワトソン……これがホモムズだ!

ではまた、お目にかかりましょう。
2011-11-14-Mon-20:15

【 サスペンス/スリラー映画 】 『コンテイジョン』★★★★

急に寒くなりましたね。風邪をひいていまいました。ようやく咳は出なくなりまして、外に出られる程度に回復しましたので『コンテイジョン』という映画を観に行きました。世界中に悪い風邪が拡がってしまうパニック映画です。…あっ、ええ、もちろん感染さないよう気を付けましたよ。
頭がまだクラクラするので手袋・マスク・ダウンジャケットの装いで、スッピン病み病みグウィネスの目線で臨場感たっぷりに楽しもうと思っていたのですが、グウィネスは序盤でビックンビックン痙攣、泡吹いて絶命、解剖室で頭蓋骨ぱっかーんとされてしまいました。でも映画はすごく楽しめました。

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「どこでそんなこと聞いたんだ」
「ネットで」
「ネットなんか見るな。テレビと新聞もだ。それに誰とも話すな」


『マネーボール』予告編からの引用ですが、これ、『コンテイジョン』の中にあっても自然な台詞です。

映画はドキュメンタリー調。主役は社会現象そのもので、あんまり人物に深く切り込んでいかないのですが、その分わかりやすい縮図にまとまっていて、なおかつ人物に最低限スポットを当てるところが、あっ いいな!と思えたのでした。マット・デイモンの必死なパパ役にはグッときましたね。パパ役、初めて?少なくとも僕の記憶する限りではそうなのですが、マット・デイモンは良い歳のとり方をしているなあと思いました。『トゥルー・グリット』なんか、全然ぴんとこなくて残念だったのですが、マット・デイモン演じるラビーフさんはお堅くて、ちょっと抜けてて最高でした。

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【上】終盤にいきなり大物俳優陣を押しのけて前に出てくるドクター。ジェニファー・イーリーとうい女優さんですが、すごく綺麗な人ですね。空気でまるまると膨らんだ抗菌スーツは可愛らしいです。
2011-10-24-Mon-17:54

【 サスペンス/スリラー映画 】 『スマグラー/お前の未来を運べ』★★☆

『スマグラー』という映画を、石井克人監督・脚本ということで、怖いなー怖いなーと思いながら観に行きました。
と言いますのも、石井克人の『ナイスの森』という映画がありまして、これは酷すぎて僕が最後まで観れなかった唯一の映画なんですね。そんなの作った人の新作に二千円弱を出すのって躊躇って然りじゃありませんか。じゃー何で観ようとしてるの、と言われちゃいますよね。罰ゲームでもお付き合いでもじゃないですよ。罰ゲーム強いるような友人もいなければ映画に付き合ってくれる友人もいませんからね。わはは、わはは……
ただ、気になっちゃったんです。脚本は石井克人1人じゃありませんし、程よい厚さの原作付きですから、支離滅裂だったり素人コントを延々と見せられたりする訳ではないと確信できました。それに、石井克人作品は悪い意味でぶっ壊れてますが、役者さんは良い意味でぶっ壊れててエキセントリックな演技を楽しめることがあるんです。『スマグラー』には妻夫木聡をはじめとする実力のある素敵な役者さんが集結してますから、これ目当てで観に行ったのでした。

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前置きが長くなりましたが、感想を率直に言うと、面白くはなかったです。
途中途中で、「前向きってお前、どっちが前だか分かってんのか」などの痛烈な台詞が出てきて ううーむ と唸らされたのですが、なんだか、お話は、こういった台詞をメッセージとして発信するための容器でしかないのかな?って思うくらい、ドライで浅かったんです。(原作は読んだことないです。)メインキャラをないがしろにしないよう見せ場を割り振りしたのかな?もしくはちょっとした群像劇にしたかったのかな?という印象を受け、工夫したのかもしれないのですが、誰の話なのかハッキリしなくて、もうちょっと、痒いところに手が届いてないんです。永瀬正敏演じる丈にスポットを当てて突っ込んだ話にした方が面白いんじゃないかと思いました。

役者さんはたいへん良かったです。
松雪泰子の「大金ですよぉ、アナタ…」がなんかエロかったです。鼻血もエロかったです。あとジト目と服も。あ、あと太眉!滝川クリステルみたいな太眉!太眉最高ですよ。もう全部エロかったです。
妻夫木聡はなんだか、『悪人』と『ザ・マジックアワー』のセルフパロディやってるみたいでした。あ、演技はホントできる人なんだなーと思いました。冒頭の、脂ぎった顔でパチンコしてる顔、『悪人』の九州男児よりもしょーもない感じで良かったですね。
そして、ぶっ壊れていたのは嶋正宏。ハイテンションな拷問マニア役でキレキレでした。ずーっと変顔!上は軍服、下はオムツというフザけた格好で登場したシーンだけ真顔だったのも滑稽でした。嶋正宏の兄だか弟だかのナントカさんも『探偵はbarにいる』でキレた悪役やってましたね。素敵な兄弟です。嶋兄弟主演でマッドなアクションコメディが観たいです。

では、またお目にかかりましょう。
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