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2013-04-30-Tue-23:55

【 アクション映画 】 『藁の楯 わらのたて』★★★☆

うわ。うわ。だいぶ間が開きました。今回は、三池崇監督最新作『藁の楯』の感想です。

孫を殺された超金持ち(山﨑努)が犯人のロリコン(藤原竜也)の首に10億円のお値段をつけます。
国民総賞金稼ぎ状態。警察のメンツを守るべくSP(大沢たかお松嶋奈々子)がロリコンの警護のため護送に同行するという異例自体。
「あのお、大沢たかおさんは小さい娘さんとかいます?」
SPはロリコンを守り通せるのか!ていうかロリコンは死ぬべきではないのか!
というお話。

wara-no-tate.jpg

緊張感はあるし見せ場もそれなりにあって、俳優さんたちもかっこよくて、単純に娯楽作として良かったと思います。松嶋奈々子があまりに漫画みたいなキャラなのはちょっとあれだけど。

大沢たかお演じる主人公は理性とルールにがんじがらめにされてるけど、社会様に受け入れられるヒーローになってるんですね。その裏返しがまた面白いと思うわけです。
人権だ、道徳だ、サービスだ、っていうのが行き過ぎるところに世の中の窮屈さを感じやしないか。そう思わされるんですよ。「なぜ、あんなクズのために?」って何度も問われる。十分な仕事をしても、そこに最低ラインを設けられたり、次から当たり前だとかまだ足りないとか言われたりね。慣れなのか、競争によるものなのか、知らないですけど、そのうちどんどんオカシなことになりませんか?

働こうともしないで酒とパチンコやってるやつに生活保護?たかが数分の電車の遅れがクレーム事案?警察官はタダだから軽い揉め事の仲裁に110番?パソコンで早く仕事が片付くようになったけどその分仕事は増やされてない?ケータイが普及してどこでもつかまるようになったのは良いこと?便利な世の中になったのにかえって余裕がなくなっていやしない?ふつうの人たちが「くず」に踊らされる構図ができていないか…
サービスの裏側をよく見てくださいよ!!というね。

だからってあのクズはさっさと殺すべきだったというわけではないですよ。でもブチ殺していいと思ったところは確かにありましたね。それでも職務を全うしようと苦悩する大沢たかお。これは社蓄賛歌のようで、その陰をくっきり映した映画だと思いました。
あと本田博太郎の顔とか声とか色気はんぱなかったです。全部すきすき。

では、またお目に掛かりましょう。
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2013-02-03-Sun-11:40

【 アクション映画 】 『アウトロー』★★★★

トム・クルーズ主演最新作『アウトロー』を観てきました。

jackreacher00.jpg

これまでのトムの映画の印象から、アクション大作、と思って観てしまうと、物静かな雰囲気に面食らうかもしれませんね。アクションシーンについては、それほど多くないですし、目新しいものもないですが、トムも敵もみっちり訓練されてるっぽい感じ出てたから良いと思いました。描かれ方も、じっくり長く見せてくれますし、リアルで時折あやうさを感じるあたり、地味でも手に汗握るようなものに仕上がっていたと思います。そんな本作のメインは足を使った捜査。面白い探偵映画だったのでした。

主人公のジャック・リーチャーは、家も車もカードも荷物も持たない流れ者。なんでそんなことやってんの?っていうところは「そんな風に始めてみたら染み着いちゃった。ていうかこういうのできたらやってみたいでしょみんなも」みたいなラフな説明だけど十分かなって思いましたね。最近のヒーローって暗い過去をほじくり返すの好きじゃないですか。だからかえって新鮮ですよね。ほどほどライトな探偵シリーズとして続くのも期待したいです。突然現れて、思わぬ面倒掘り起こして、解決しては姿を消す。こういうのもいいじゃあないですか。原作シリーズがある分、下手な劣化とかはしなそうですし。あんまりスケール大きくなりすぎないところで活躍してほしいですね。でもリーチャーシリーズの公開年はもう一本トムの映画観たいような、そんな小品感はありますね。それよりもそうだ、いつものトム・クルーズ演じてるトム・クルーズが見たいんですよ。僕は。トムちん好きだよ!
とはいえ、トムにとって、リーチャーのキャラクターはそこまで新しいものではないです。はみ出し物とは言っても、独自の正義感で動くし、冷たいわけじゃないし、真顔でボケるし。バカにやたら厳しいだけなんですね。基本クリーンな設定ですし。宣伝のイメージと違ってぜんぜんダーティじゃない。本人否定してるけどすごくヒーロー。そこがいいんですけどね。でもやっぱり必死になって全力疾走してるトムが見たいじゃないですか。リーチャーはトムよりちょっとクールガイなんですよ。笑顔も少ないからちょっと老けて見えるし。歳食ってから演じるにも違和感ないキャラクターを獲得できたのかもしれませんけど。
無差別殺人の犠牲者の、死んだ日の行動が語られる場面があるんですけどね、、あれみんな良い人でそれなりにドラマがあって悲劇感すごくて、ブロンドちゃんなんか最後の最後まで女の子励ましててさ、涙出ましたね。でも直後に「そんな世の中キレイなわけ無くね?例えばさ…」って水差しちゃうトムにはアウトローを感じましたね。涙を返せ!

ジャック・リーチャーっていう、キャラクターをタイトル(原題)にしててシリーズ化も有力視されてるにしては、音楽が冴えなかったなあって思う。不満っていう不満はそれくらい。ジャック・リーチャーのテーマ曲とか、あってもいいと思うんですけどね。銃撃戦で余計な音楽入れないのは良かったですね。

読んだことはないんですが、リー・チャイルド原作の本だと、リーチャーはドルフ・ラングレンみたいな強面大男らしくて。ぜんぜんトムと違うじゃんと思うわけですけれどリー・チャイルドは「トムなら完璧だ」とか言ってるのですがあんまり褒めすぎるので嘘くさいですよね。ってリーチャーなら勘ぐると思いました。あと映画のお話はシリーズ9巻目らしいです。巻き込まれすぎですよねリーチャーさん。

おすすめです。笑いが随所に盛り込まれてますし、出てくる女の子(4人くらいだけど)みんなかわいいです。
では、またお目に掛かりましょう。
2013-01-16-Wed-23:18

【 アクション映画 】 『ニンジャ・インポッシブル』★★★★☆

すごい映画を観ました。年明け早々にひっそりとビデオスルーになった『ニンジャ・インポッシブル』。ノルウェー国王直属の諜報部隊「ニンジャ」の影なる戦いを描いたノルウェー映画です。

ninjyaimpossible00.jpg

ノルウェーの監督さんがイメージするニンジャ像が炸裂していて笑いを誘う部分も多いのですが、それ以上に、本作の変に凝った作りに刺激されます。
舞台は冷戦下のノルウェー。「冷戦下のスパイの暗躍」が物語の骨格になっています。金髪の「ニンジャ」の皆さんは煙玉でドロン!と消えたり現れたりしますが、やっていることは大真面目。決してその存在を公にすることなく、使命のための犠牲は厭わないハードボイルドな方々なのです。
KGBに情報を売ったとして、ノルウェー人テレホルト(この名前の響きからもうたまらない)が逮捕され、売国奴として罵られるニュース映像から幕が開けます。そして、彼の正体(勿論ニンジャです)と行動の真意に迫っていきます。なんかもう渋いじゃないですか。渋いんですよ。

でもひたすら渋いわけじゃなく。わざとチープでぎこちなく作ってて可笑しいんですよ。繋がってないカットとか、黄色味がかった画質とか、ほんとにミニなミニチュア特撮とか。でもそれが笑えるのと同時に、当時のタイムリーな映画として作られた風に凝ってて感心してしまうんです。登場するガジェットのレトロ感はたまりませんし、ファッションや音楽も徹底していて、役者もなんだかもう現代の人じゃないでしょって思っちゃうような人つれてくるし、これは傑作『BLACK DYNAMITE』感想)の再来であると!思ったわけですよ!大真面目なテンションと変な方向に突き抜けた凝り性とのミスマッチが心地良くて素晴らしいんです。

どの場面も好きなんですが、終盤、空港のシーンがダサくて渋くてたまらなくて100億万点ですね。あの表情!妙技!音楽!眼鏡!そして、 記憶に残る台詞になるであろう「お前がマスターだ」。ああ、師弟愛だね!と思った直後にええっ、えええー!だもん。あの人たちはハードな諜報員なんだってことを思い出させる名台詞であり、ハードすぎて迷台詞に聞こえなくもない、という異様なバランスで。

登場するスーパー忍術は、ドロン!の他には
「タバコを投げてくわえる」
「一瞬で服を着せる」
「風水の力でバリアを張る」
「悟ると光る」

などと妙なものばかりで、手裏剣は持っていましたけど、マシンガンを撃ってましたね。そうですよね。あと、ニンジャのステルス技術は「顔と歯を黒く塗って暗い部屋に紛れる」という安さなのに、悪役の偽ニンジャは光学迷彩つかっててどっちが偽物だよっていう感じもなんか良いです。

セル版の発売予定はない!というのが残念でなりません。レンタル版の、日本で作ったんであろう酷いパッケージも何なのでしょうか。ぜひ、ノルウェー版ポスターを使用したブルーレイが一日も早く出ますように!あと『BLACK DYNAMITE』もいい加減お願いします!誰に言えばいいんですか!

傑作。おすすめです。
ではまたお目に掛かりましょう。

↓予告編↓

2012-11-02-Fri-21:08

【 アクション映画 】 『のぼうの城』★★★★

今日はまた面白い邦画を観ました。今年の邦画の勢いはすごいですね。
『のぼうの城』という戦国時代の史実を基にした映画です。
豊臣軍が天下を統一を目前にし、わずか500人の兵力しか持たない忍城(おしじょう)に2万の大軍を送るが、その城には「のぼう様」と親しまれ絶大な人気を誇る、成田長親という城代がおり、豊臣軍が圧倒すると思われた戦はまさかの展開に…というお話。

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犬童一心樋口真嗣の2人が共同監督を務めていて、特に樋口監督が得意とする特撮の面では、水攻めシーンなど見せ場も多く、145分の上映時間を2時間にも感じさせない勢いで見せ切ってくれました。

なにより本作の魅力は「のぼう様」のキャラクターにあります。「でくのぼう」をもじったあだ名から察するに易く、毎日農民の集落に遊びに行って、目立たない脇役あてられてイライラしてる芦田愛菜「見てないで田植え手伝えよ。」なんて言われちゃうという、城代にしてはあまりにも頼りなさげなのですけれど、それでもって実は知略や武芸に長けているかというと、全くそんなこともなく。ほんとうに戦で戦う「侍」としてはでくのぼうなのかもしれません。
でも、のぼう様には他の誰もが及ばない求心力があるんですね。「この人の言うことだから、そうしよう。」と思わせるものを持ってるわけです。ほんとは戦にならないはずのところを、豊臣軍が嫌な役員よこしてブラックな合併条件を突きつけてきたので撥ね退けて開戦しちゃいました、という、それで農民に「ごめんねえ!君らも頭数に加わって戦って!」と…そんなの契約内容にないよ!こっちもいい塩梅でブラックじゃん!転職してえ!…とは、ならないんですね。農民は、のぼう様の頼みごと聞いて、戦争してくれちゃうんですよ。しかも「のぼう様が戦うって言ったの?なーんだ助けてやんねえとなあわははは」てな具合で。ポジティヴに受け止められちゃう。上司との関係はほんとうに大事です。
物の言い方ひとつ取っても、のぼう様は優しくて、愉快で、人の気分を害さないんですよ。うまいんです。それも、偽善でやっているわけではない。偉いからって、それをいいようにして、他人に嫌な思いをさせることが、許せないんですよ。だから豊臣軍の軍師の態度にだって怒るし、後半、自らの信頼を利用した作戦に出るときに「私は悪者になるぞ。」と言い捨てるんです。「生やさしい」気持ちではなくて、真にやさしい人なんでしょうね。(『のぼうの城』の一場面を切り取って)これが、「信頼して、お願する」です。(社内の一場面を切り取って)これが、「頼って、押し付ける」です。と指導者セミナーに使えそうな場面もあります。治める人が、理解者であることの素晴らしいこと。のぼう様みたいな人が社長だったらなあ!このキャラクターを、ばかになりすぎず、深刻ぶらずに、時に凛々しく演じきった野村萬斎も素晴らしいです。

おすすめです。では、またお目に掛かりましょう。
2012-07-29-Sun-02:02

【 アクション映画 】 『ダークナイト ライジング』★★★☆

『ダークナイト ライジング』を観てきました。
面白い映画ではあったのですが、ちょっとガッカリでした。

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クリストファー・ノーランが描くバットマンは、『X-MEN』あたりから主流になった“悩むヒーロー”を、さらに理屈で縛り付けて僕らの現実に引き寄せているんです。さらに、「正義とは、ヒーローとは」というテーマを問い詰めている。ノーランは構造を練るのがとても上手いのですね。

バットマンとヴィラン(悪役)の関係についての構図が、まずそういえる点です。
ジョーカーに続く悪役として、べインは存在感を発揮できるのか。多くのファンが不安に思っていた点でしょう。僕は、べインは魅力的なキャラクターだと思いました。ムキムキで、バットマンの格闘術が通用しない。これこそ漫画の悪役って感じがしますね。おまけに、頭が切れて、絶大な求心力がある。そして、かつて自らが体験したような絶望を世界に与えようとしているんですね。ただ、人が苦しむ姿を面白がる一匹狼のジョーカーとは好対照。
ジョーカーは、バットマンと背中合わせ、バットマンが登場したからジョーカーが現れた、というような関係。べインは、バットマンと向き合い、どらかがどちらかを滅ぼさねばならない間柄。そう思うと、最終章には最適のヴィランではないかと、思うんですね。

しかし残念なことに、テーマの帰結としての本作を観終わって抱いたのは、ノーランが描きたかったのは、<善と悪><正義と復讐>の曼陀羅であって、熱いヒーロー映画ではなかったのだろうなあ、という印象。三部作の流れとしては妥当なのですが、単体で観ちゃうと、大味なヒーロー映画に終わってしまっているのです。
前作までは、バットマンのアウェー感に「僕は知ってるんだよー!バットマンは悪くないよー!」と、涙ながらにエールを送っていたわけですが、今作では、アウェー通り越してバットマンそっちのけの大混乱に。楽しかったけどライズしませんでした。シンボルたるバットマンにとって薄い反応がいちばんつらい!そんなんなら半端にヒーロー面させないで責めて!僕が泣いてあげるから!そう、僕が観たかったヒーロー映画とはまるで違っていたわけなのです。

それでも、構造はきっちりしているわけですから、もっと面白くすることは容易なはずなのです。何がいけないって、ノーランは表情をとらえるのが非常に下手くそなんですね。
もう、文字通りちゃんと表情に焦点を当ててあげるだけで、ずいぶんマシになると思うんです。それくらい、綺麗な設計図に満足した「流れ」作業。ジョーカーは前作『ダークナイト』で退場してしまいましたが、ジョーカーのお口ばりのつぎはぎ映画が出来上がってしまっているのですね。前作までよりも焦った語り口が、余計にその弱点を目立たせてしまっています。擬音のない稲川淳二の怪談みたいな感じですか。ただの早口。3時間弱の上映時間をあっという間に感じさせる密度は素晴らしいのですけれども。

でもあれは興奮しましたね。今作は昼間のアクションが多いので、ガジェットの細部まで見えるんです。それで、バットポットのタイヤの横ローリングは、たまらなく格好良かったですよ。

とにかく表情。表情どーん!が足りないんですね。せめて終盤だけでも例えば。
(以下、ネタバレ、にはなってないと思うのですが、
展開に察しが付くだけでも嫌な人は薄目推奨です
でもそういうあなたはたぶん予告編で十分お察しです)

*****
正義。警察官や兵士だけじゃなくて、子を守る親、友人を助ける一市民が、正義を成し得るんです。
べインが仕掛けた未曾有のテロによる絶望と混乱の中、人々は孤独に戦うバットマンの姿を目にして、その胸の中の正義に確かに触れるのです。

「俺たちにはバットマンがいる。」
Dark-Knight-Rises01.jpgどーん!

そして、悪が巣食うゴッサムシティに革命が起きる。
「バットマン、俺たちもついてるぞ。」
「こんな、馬鹿な!」

Dark-Knight-Rises03.jpgどーん!

光の陰にある深い闇を抱え込んできたゴードンが声を上げる。
「彼は、ヒーローなんだ。」

Dark-Knight-Rises02.jpgごーどーん!

ついに、ダークナイトは、悪と恐怖に打ち勝つシンボルに生まれ変わる。
余韻がずーん。
*****

そんなライジングが観たかったのです。

ゴードン、特報の死にかけ姿(上の写真)は仮病かよってくらいムキムキの活躍してましたね。もっと心配させてよ!と思いましたね。ばか!でも好きだ!しかしべインがプロレス技の一つでもかましてくれていれば、病床に伏せって語りで泣かせてくれたのかもしれない。そういえばゴードン、前には出てくるけどイチ刑事の立ち位置で特別オイシイわけではない。と思うと、やはりべインは悪いやつです。

では、またお目に掛かりましょう。
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