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2012-08-10-Fri-17:27

【 SF映画 】 『トータル・リコール』★★★★

今日は『トータル・リコール』を観てきました。コリン・ファレルが大好きです。

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監督は『ダイ・ハード4.0』レン・ワイズマン監督ということで、CGを多用しながらも、肉弾アクションを基調としているあたりがたまらないですね。
俯瞰なんだけど、自分も振り回されるような、主観的カメラワーク。「的」というのがミソですね。カメラがとにかく動く。俳優が落っこちると一緒に落っこちる。おっとっと助かった。カメラはちょっと遅れてブレーキ。みたいな。分かりにくいですね。なるべく寄りながら、ダイナミックなアクションを殺さない感じ。たいへんうまいんです。

…という、これは予告編だけ観て書いた感想なんですね。
じゃあ本編はどうだったのかしらと、言いますと、これを密度そのままで2時間に引き伸ばしたノンストップ・アクションの快作でした。ややドライでクセがないところは、シュワちゃん×ヴァーホーヴェン監督の悪趣味とブラックジョークが炸裂する90年版に比べて食い足りないという人も出てくるでしょうけれど、それを補って余りある力がある映画だと思いますね。僕もシュワちゃんの『トータル・リコール』は大好きなんですけれどね、ほとんど同じ話なのに、まるで別物の良さがあるのが良いんですね。
あと、コリン・ファレルが大好きです。太眉!

物語の舞台は、核戦争後、富裕層と貧困層の居住区が完全に隔離された未来。富裕層が暮らすのは、磁力で浮く車専用の高速道路が整備されてたりして、今作と同じ原作者フィリップ・K・ディックの映画『マイノリティ・リポート』みたいな都市。貧困層が暮らすのは、富裕層の住む都市とは地球の裏側の位置にあたるところで、高層アパートにネオンの看板、不衛生なイメージがこれまたディック原作の映画『ブレードランナー』を彷彿とさせます。貧困層の労働者は、地球の内側を通る「フォール」という乗り物で富裕層の都市まで出稼ぎに行っているんです。

格差社会の象徴みたいな物がずらっと並ぶ設定なのですが、そういう社会派なドラマには踏み込みません。都市設計は凝っているんですけれど(どっかで見たことはありますけれど)、住人の声がまるで聞こえてこないのは、さすがにないがしろにしすぎちゃったかなぁとは、思いますね。

でも、この都市設計を十二分に生かしたアクションはとても素晴らしいです。富裕層の都市ではSFSFしたインフラに振り回されながら、貧困層の都市では増築しまくりの高層住宅を駆け巡るチェイス。「フォール」内部における戦闘シーンでも、その特性を利用した見せ場があります。悪役が女性(ケイト・ベッキンセール。ワイズマン監督の奥さん)で、こんなにしつこくて強いのは珍しいので、その辺も印象的で良かったですね。ワイズマン監督は、奥さんをこんなに怖く撮るなんて、どういう事情があるのでしょうね。

ところで、今作にある「記憶を買う」というのは、これって、どこまで自分で区別できるんでしょう。映画の中でさえ、ここからが偽の記憶だとしたら、というIFに惑わされる箇所がいくつかあるのに、これが主観ならば猶更、分からなくなりますよね。
自分はかつて地球の危機を救ったヒーローだ、とか、すげーモテて愛人が掃いて捨てるほどいる、とか、記憶を買って「体験」してあぁいい気分!で終わればいいんですけれどね、過去の輝かしい「記憶」に押しつぶされたり、大きなこと言っちゃって周りから白い目で見られたりするのかもしれないなーと思ったら、すごい技術なのに劇中ではイマイチ流行してなかったように映ったのも頷けますね。ちょう自己完結の自己満足。「自分の記憶とダブる記憶は買えない」という制約は、その辺りに配慮しているんでしょうね。未来の人たちは、飛び抜けて良い思い出を「もしかしてリコール社製なんじゃね?」と疑ったりするのかもしれません。

そんなふうに考えていると、なんだか、第三者目線が欠如している今作は、序盤からぜんぶ「偽の記憶」なんじゃないか。なんて受け取りたくもなりますね。

別人になったような体験をしたいなら、映画を観る、これで十分じゃありませんか。
『トータル・リコール』のチケットを購入することで、あなたは120分間、スーパー太眉諜報員(スーパーは「太眉」「諜報員」の両方に掛かります)に!

では、またお目に掛かりましょう。



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2012-05-10-Thu-00:43

【 SF映画 】 『宇宙兄弟』★★★★

『宇宙兄弟』を観たのですけれどね、これは大変面白かったですね。こういう兄弟の描き方もアリだなあと、ありそうで、なかったなあと。兄弟とは、互いに刺激し合う、最高の競争者であり分身なわけです。いや、正確には、そうあるべきというか、そういう間柄のはずなんですよ。…うちは、違うけれども!そ。それでですね、そういう間柄を、さらに、「離れたところにいるのに、通じ合っている」という描き方をしているところに、こういうのもあるんだなあと感心したんですね。

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劇中に、「兄とは、常に弟の先を行くものである!」という文句があるんですけれど、そうですね、それは、意識しますね。僕もお兄ちゃんなのですが、身近だからこそ、スタート地点もスペックも近いはずのアレには負けたくないと、すごく思いますし、だからって、引きずり下ろしてやろうとは思わないんですね。応援したいし、助けが要るときは手を差し伸べるわけです。当然に、不思議と。つまんない言葉を使うなら、これが絆というやつなのでしょうね。

僕の弟がですね、学校ではホント優等生で。運動も勉強も良くできて、成績は5しかもらわないような奴で、生徒会とか立候補したりして。とにかく平凡で目立つのが嫌だった僕はですね、「お兄ちゃんもしっかりな」「弟はすごいのにな」と、何もしてないのに励まされたりケツ叩かれたりして気持ちが悪かったですね。
一方、おうちではですね、弟は何にもできないやろうとしない、思い通りにならないと家具を壊す怪獣に変身するのです。ほとんど二重人格、おそろしい奴です。そんな弟のお尻を拭いてあげないでいると、「お兄ちゃんがしっかり見てやんねーとな」「弟のために我慢しろ」と、指導されたりして気持ちが悪かったですね。ふわ!ずっと気持ち悪いじゃないですか!
これじゃなんというか、「兄とは、常に弟の先を行く(のが普通という世間様の風当たりがつき)ものである!」という、受動的なニュアンスではありませんか。しっかりしろ兄弟!

『宇宙兄弟』はその点、きれいな構図が出来上がってるので気持ちいいです。たぶん、人間的に魅力があるというか、オトナなのが、兄のムッタ。少年の心のまま、真っ直ぐに成長したのが、弟のヒビト。抱いた夢を理屈で収め込んでしまっていたムッタを、同じ夢を追って実現させたヒビトが、刺激して再出発へと引きずり出していくんですね。兄が弟に夢を与えた、そのお返しに、弟は兄に可能性を示しチャンスを与えるんです。
うちでは今、弟に初めて彼女ができたというのですけれど、これが本名も分からない会ったこともないチャット相手だというのです。兄としてはどうしたらいいのでしょう。先を行くと言っても彼女は工作みたいに作るものじゃありませんからね、とりあえず自撮りヌード写真をせがむのだけはやめて貰うとしましょう。…『宇宙兄弟』って、「夢のある話」というよりは、「夢みたいな話」なのかも。

そんな外のモヤモヤはさておき、小栗旬、岡田将生、堤真一、それとムッタ少年役の子役。とっても上手いですしね、画の力もあって、良い映画だと思いましたよ。これは美しき兄弟の映画なのですよ!
うちのは、もっと『ザ・ファイター』寄りの、それよりずっとリスペクトが薄い感じってしょーもないよそれイケナイ!しっかりしろ兄弟!

では、またお目に掛かりましょう。
2011-12-11-Sun-07:30

【 SF映画 】 『リアル・スティール』★★★☆

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ヒュー・ジャックマン主演最新作『リアル・スティール』を観ました。
製作総指揮は映画界最高のビッグネーム、スティーヴン・スピルバーグ。ところが最近は、彼が製作に名を連ねると不安にしかならないんですね。どこまで影響力を及ぼしているのかは分からないのですが、「作家」ではなくて「商売人」として集客力に特化した映画作りをしていて、手堅いスタッフとホットなキャストに責任ぶん投げてるんじゃないかなーという印象を受けてしまいます。おまけにロボットものかー子供騙しかー肉弾戦もジャックマンの肉体美もおあずけかーと、パスするつもりでいたのですけれど不安を全て吹き飛ばすほど予告編が素晴らしく、観なきゃ年越せない!と思うまでになったのでした。これ、観る度に泣きそうになりますよ。夢追い人、親子の絆、そしてロボットファイトが人間の格闘技に成り代わった時代に反抗して、人間が技能と経験を生かしてロボットに挑むという構図。リングに上がっているのはロボットですが、動きはヒュー・ジャックマン演じる元ボクサー、チャーリーの物。戦っているのは彼自身なのです。「こんな時代だが、俺はまだやれる!」と。ふおお、たまらないですよ。



しかし、予告編から思い描いたものに及ばず、だいぶ期待外れになってしまいました。
良いところはいっぱいあるのです。事実、それなりの満足はしています。ロボットのボクシングはたいへんリアルで(『ザ・ファイター』よりもボクシング描写しっかりしてたんじゃないかってくらい)迫力がありましたし、終盤には涙を溢してしまうような場面も――ロボットファイトの最中、子供の眼差しは自分の大事なロボットが戦う姿ではなく、輝きを取り戻した父親に向けられている、という描写があってですね――これにはやられましたね。ジャックマンの胸筋を封印したのも許せました。あと、ロボットにロボットダンス教える場面はなんか本末転倒な感じでシュールでしたね。

しかしですね、チャーリーの目線で夢に破れた男の再起を描くドラマかと思いきや、子供が出しゃばり過ぎて。やんちゃな子供じゃ飲み下せない渋さはどこへやら、「子供がダメ親父を操縦する話」になっちゃってたんですね。チャーリーはほんと頭足りなくて、子供に「なにやってんだよーこうするんだよいいね?」って最後まで小突かれ小突かれ動いてホント、お前がロボットじゃねーか。と、思いましたね。せめて、最後の試合くらいは子ばなれして父親の威厳を見けて欲しかった。こいつ今度何かで失敗した時に子供が側にいなきゃダメだろーな、っていうモヤモヤが残ったままだったんですよね。
予告編は最高の男泣き映画。本編は子供目線に寄ったファミリー映画という感じでしたね。
2011-10-30-Sun-20:43

【 SF映画 】 『ミッション:8ミニッツ』★★★★★

時計の針は硝子板から飛び出す夢を見るか?

『ミッション:8ミニッツ』は、あっと言う間の映画体験、今年の暫定いちばんです。

あっ、このブログ始めてから初めての5つ星映画になりますかしら、えー、たぶんそうですね。そうです、とってもハラハラしてグッと来て、最後には泣かされちゃったんですね。最高でした。だめですねー、泣いちゃうと目の周りがパンダみたいになっちゃいますから、映画館でそれだと困りますね。今度からサングラス持参しようかしら。

あんまり期待して観に行ったワケじゃないんですけどね。本編の前の予告編、『M:I/ゴースト・プロトコル』『マネーボール』『リアル・スティール』『コンテイジョン』『タイム』『フライトナイト』と、期待作の素敵なものが立て続けに流れてときめいてしまって、何のチケット買って入場したのか映画始まるまで忘れてしまって焦ったくらいなんです(ホントですよ)。
そうそう、あの「映画通ほど騙される」っていう胡散臭い宣伝文句。あれはまるでウソで、ほんと分かり易いんです。しかしですね、ベタがなぜ作られ続けるのかっていうのを…いや「安易に書けちゃうから」ではない方ですよ。「普遍的な魅力を持つから」ですね、これを改めて感じました。ハードルの低さを差し置いても、見せ方が上手なのと、ジェイク・ギレンホールの雄弁な表情芝居もあって、たいへん良かったです。ジェイク・ギレンホールはビッシリおヒゲ生やした方が素敵です。ちょっと汚いですけど。

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さて、『ミッション:8ミニッツ』がどんなお話なのかというと、「ソースコード」という機械で爆弾テロの犠牲者の最期の8分間に入り込んで、犯人を突き止めて次に起こる大規模テロを阻止しなければ!というお話。何度も8分間のミッションを繰り返すわけですが、情報を小出しに、徐々に状況が明らかにされていく語り口には惹き付けられます。
ソースコードはタイムマシンと違って、現在に何ら影響をもたらす事はなく、死者を蘇らせる事はできないんです。本編ではジェイク・ギレンホール演じる主人公は「時計の針」と言われてました。時の流れに従うしかない、と。ちょっと歯痒いですね。でも、この設定が生かされて「切ないハッピーエンド」(これは『バタフライ・エフェクト』のコピーでしたっけ)を美しく彩ります。主人公の置かれた逆境、そして救済。「最高のラスト8分間」と宣伝した方が良かったんじゃないかしら。余談ですが、あのコメディアンがドン滑りしたらジェイク・ギレンホールはどうするつもりだったのでしょう。

それと、音楽が素晴らしいと思いました。映画が始まるや、スケール感と緊張感を兼ねたスコアにハッとします。緊張感を演出する音楽って物静かなのが多いと認識しているものですから。終盤に状況が変化すると、音楽の雰囲気が大きく変わって同じ画で全く違う印象を与えるシーンがあったりもしました。音に奥行きがあって、とても気に入りました。クリス・ベーコンという人が作曲しているのですが、今後の活動に注目していきたいです。

時計の針は硝子板から飛び出し、新たに時を刻む。
2011-09-19-Mon-15:37

【 SF映画 】 『エンジェル・ウォーズ』★★★★

ザック・スナイダー監督の最新作『エンジェル・ウォーズ』を観ました。悪評をちらほら目にして躊躇してたら、今更の鑑賞になってしまいました。そしたらこれ、すっごく楽しいじゃあありませんか。損したー!

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ストーリーはあって無いようなもの…というか、多分、後付けなんじゃないかって思うんですね。映画の体裁を成すための口実ですよ。理屈っぽく詰めてくのが苦手な平野耕太が書きました!みたいな…ほんと、好きなもの撮っただけって感じがします。
マンガそのまんまの大袈裟なアクションを見事に表現できているので、ストーリーのどうでも良い感じは、この手のアクションをこの水準で見せてくれる映画が現れるまで気にしないということで。

ルーツになっているのは、日本のオタクカルチャーなのでしょうけど、オタク同士で粘液を舐め合うような作風にはなっていないんですね。単に「格好良い!」「面白い!」と思うものを自分が納得いくように表現しているだけであって、気色悪い馴れ合いの温度は振り切っているように思えるんです。これが「COOL 」と「萌え」の性質の違いなのかしら。たいへん清々しいです。

数少ない不満点のうち特に挙げておきたいのは、エミリー・ブラウニングの厚化粧。あと、ブロンド髪も違う気がしますね。

ではまたお目に掛かりましょう。
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