--------------:--

【 スポンサー広告 】 スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2011-09-24-Sat-10:00

【 ドラマ映画 】 『THE BEAVER』★★★★

メル・ギブソン(以下めるぎぶ)主演、ジョディー・フォスター共演(兼監督)にも関わらず日本公開の目処が立たない『THE BEAVER』。待ってられなくて輸入盤で鑑賞しました。面白かったです。

The-Beaver-01.jpg

めるぎぶが演じるのは、会社経営が上手くいかず鬱病になってしまった男ウォルター。塞ぎこみ寝てばかりいる彼の元からは、家族も離れていってしまいます。そんな彼がある日、ビーバーの腹話術人形を拾い、手にはめてみると、なんと、自信に満ちた言葉が、ビーバーを通じて出てくるではないですか。そして事態は好転、していくかに思えたのですが……?というお話。

ビーバーのお顔がキモいんですね。これがまず良かったですね。可笑しくて、そして、時に怖いんです。当初はウォルターの言葉を代弁していたように思えたのですが、別人格のように振る舞い始めます。めるぎぶが自分を取り戻すためにビーバーと戦う様は…ホント凄いですよ。
めるぎぶは凄く渋くて素晴らしいお芝居(でも手でビーバーをパクパクさせてて滑稽)をしますし、息子役のアントン・イェルチン君も繊細な演技で力量を遺憾なく発揮していますよ。しかしやはり、このビーバーの顔!こいつも大事な役者として作品の支えになっていると思うんですね。
家族の再生を描いたドラマとしては、王道の型にはまっているのかもしれませんが、ビーバーのおかげで切り口の新しさとシュールさが加味されて、たいへん見応えを感じました。真面目だけど、ちょっと怪作なんですね。

鬱病の扱い方はいいのかしら?と思うところはありましたね。だからダメだっていうんじゃないのですが。ジョディー・フォスター演じるウォルターの妻、あんまり我慢しないんです。当たりは強くないのですが、ちょっと冷たいのかしら。(映画的には、妻の突き放す行為によって、そのあと強烈に展開していったとも思うのですが)
たとえ変でも、鬱病が人間のクズに対する免罪符にしか思えなくても、本人が前向きに歩めるようならば背中を支えていてあげないとダメなんですよ。おまけにウォルターは大人しいし自殺を図る危険性高いじゃないですか。寄り添っていてあげなさいって、思いましたね。心配です。ゴシップの標的になってしまっためるぎぶの今後も、心配です!しかし、鬱病に理解のない家庭も当然にありますよね。僕も鬱病って、腑に落ちないし、難しい病気だと思います。この映画は、理解することの難しさと大切さを訴え、家族愛を描いてるんですね。
余談ですが『ラースと、その彼女』っていう映画、あれはそういう点において優しさの輪が美しい作品でしたね。最悪を回避してるだけで、治ってるのかどうか、あやしくて、リアルで、こわいなーと思うところもあるんですけど。鬱病って一度なったら人を変えちゃうとも言いますからね、人間のスペックを下げるというか、ベホマ使っても全回復しないというか、あぁ、こわいですね。『BEAVER』は、ウォルター自身が、鬱と闘ってくれるので、もうちょっと前向きです。

怪作だ何だとあまり聞こえの良いこと言ってませんが、ドラマの根っこはちゃんとしていると思いますよ。ジワジワと伝わってくるものがあって良かったです。秋の夜長に鬱病忌憚としても楽しめます。それとやっぱりめるぎぶはカッコイイです。

『THE BEAVER』国内でのリリースはいつになるんでしょ。日本語字幕ないので、分かんない英語もちらほらあるんですよね。むむむ。
ではまたお目に掛かりましょう。
スポンサーサイト
2011-09-23-Fri-11:20

【 コメディ映画 】 『アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!』★★★★

たいへん楽しい映画を観ました。ウィル・フェレル&マーク・ウォールバーグ主演のコメディ『アザー・ガイズ』です。

theotherguys01.jpg

刑事アクション映画には色んなキャラがいます。破天荒に暴れまくる主役、超が付く悪人、美しいヒロイン、ピエロ役の協力者……。この映画の主人公たちはそんな花形になり得ない地味な“その他大勢(=アザー・ガイズ)”。刑事課で日々デスクワークをこなしています。ある日、署のスター刑事コンビがまさかの殉職(この壮絶バカな死に様だけでも観る価値アリなんじゃないかなーと思います。ちなみに演じるのはロック様&サミュエル)、アザー・ガイズたちは後釜を狙って動き出すのですが……というお話。

大真面目な元会計課職員をウィル・フェレル、その相棒でスター刑事として飛翔する日を夢見る刑事をマーク・ウォールバーグ演じています。
これまでナルシストで押しの強いキャラを多く演じてきたウィル・フェレルですが、本作においては保守的でとぼけたキャラを演じています。僕はウィル・フェレルってこっちの役どころの方が活きてるんじゃないかなーって思うんですね。すごく良かったです。マーク・ウォールバーグも特にふざけたキャラ作りをしていないのが良かったです。本人たちはいたって真面目、でも空回りな感じが可笑しくてたまりません。

懸命に事件解決のため奮闘……とは言っても二人が追うのは麻薬王でも武器商人でもなくて経済犯。最後までド派手に弾けることはないんですね。彼らは刑事アクションの花形になるには不足、ってことなんでしょう。でもコメディの主役としては十分。会話劇が冴え渡っていて、たくさん笑わされました。

主役コンビといがみ合う刑事コンビがいるんですが、彼らがあっさりスター刑事の後釜に収まる(活躍のスケールは小さいですが)のはちょっと物足りなかったですね。もう少し張り合い(低レベルの)があってもよかったんじゃないかなーとも思います。

余談ですが、ちょっと疑問に思ったところがありまして。マイケル・キートン演じる警部さんが、ホームセンターの仕事を兼ねていたんですよ、しかもフロアー長なんです。アメリカでは警官の兼業はアリなのかしら。そしたら、休むヒマあるんですかね?お休み非番も働いて、夜はバットマンなわけじゃないですか。大変ですよね。
2011-09-19-Mon-15:37

【 SF映画 】 『エンジェル・ウォーズ』★★★★

ザック・スナイダー監督の最新作『エンジェル・ウォーズ』を観ました。悪評をちらほら目にして躊躇してたら、今更の鑑賞になってしまいました。そしたらこれ、すっごく楽しいじゃあありませんか。損したー!

sucker-punch-wallpaper.jpg

ストーリーはあって無いようなもの…というか、多分、後付けなんじゃないかって思うんですね。映画の体裁を成すための口実ですよ。理屈っぽく詰めてくのが苦手な平野耕太が書きました!みたいな…ほんと、好きなもの撮っただけって感じがします。
マンガそのまんまの大袈裟なアクションを見事に表現できているので、ストーリーのどうでも良い感じは、この手のアクションをこの水準で見せてくれる映画が現れるまで気にしないということで。

ルーツになっているのは、日本のオタクカルチャーなのでしょうけど、オタク同士で粘液を舐め合うような作風にはなっていないんですね。単に「格好良い!」「面白い!」と思うものを自分が納得いくように表現しているだけであって、気色悪い馴れ合いの温度は振り切っているように思えるんです。これが「COOL 」と「萌え」の性質の違いなのかしら。たいへん清々しいです。

数少ない不満点のうち特に挙げておきたいのは、エミリー・ブラウニングの厚化粧。あと、ブロンド髪も違う気がしますね。

ではまたお目に掛かりましょう。
2011-09-19-Mon-13:55

【 アクション映画 】 『殴り込みライダー部隊』★★☆

DVDで『殴り込みライダー部隊』という映画を観ました。アメリカン・ニューシネマとバイカー映画、当時流行していた2つのジャンルを融合させた戦争アクションです。

raida-butai-01.jpg

アメリカン・ニューシネマって多くは観てないのですが、「はみ出し者が主人公で、最後に死んで、当時はその新鮮さばかりが評価されてて実はしょーもない映画が多い」っていうイメージ。この映画もそんな感じなのですが、なかなかの怪作で、楽しめちゃいました。
アクションにあっては、ちゃんと躍動感があってですね、バイクにカメラぶら下げて走ったり、ズームを活用したり…ちょっと『アドレナリン』みたいな、雑な勢いが良い味わい。あと、火薬たっぷりなのもいいですね。木と葉っぱでできた貧相な家屋が景気よく木っ端微塵になる様はたいへん清々しかったです。

ストーリーは、ベトナム戦争で捕虜になっている要人の救出作戦に、「身軽」という理由でヒッピーのバイカー集団を派遣するが…というもの。隠密作戦なのに途中途中の村で騒ぎまくるバイカー達。身軽さを買われたはずなのに最後にはバイクを戦車みたいに改造しちゃうバイカー達。要人がヒッピーを否定するインテリだと知って殺したくなるバイカー達。宮崎ゴローのアニメみたいですね。「ラブ&ピースがわかんねー奴は大嫌いだ、おっ死ね!」って。めちゃくちゃですね。

あとは、ラブ&ピースをスローテンポの反戦ソングに乗せて訴えまくるのが印象的でした。ヒッピー文化を否定する要人を異常なほど憎まれキャラに仕立てたり。くどくどのメッセージも、時代というか…何というか…監督はキマりながら撮ってたのかしら。異様で面白かったですね。
しかしバイカー達の言う自由っていうのは、インテリ要人が言う通りしょーもなのではないか、って思えちゃいます。反戦も、反戦という名の反抗に過ぎないんじゃないかしら。戦争は勿論いやですけど、彼らの考えの根幹は崇高なものじゃなくて、ひたすらに粗野で、投げやりなだけなんじゃないかなって。少なくともこの映画ではそんな風に感じましたね。
2011-09-16-Fri-22:22

【 サスペンス/スリラー映画 】 『キラー・インサイド・ミー』★★★☆

僕ですね、これまで生きてきた中で人を怒鳴りつけたことが無いんですよ。「君がキレるところとか想像つかない」って言われるんです。そうです。キレませんよ。

ちょっとほら、思慮に欠ける人とか脳ミソに筋肉付けちゃってる人とかの中に、似た者同士つるんで人を小馬鹿にして笑うことに、喜びを見出しちゃってる輩がいるじゃないですか。僕みたいなのは酷いこと言われてもヘラヘラして怒らないからって、そんな輩の良いオモチャにされるわけです。それで、平気そうにしてるからって、マゾ野郎だ何だって、益々言われるんですね。でも違うんですよ。むしろ僕ってドS野郎なんですよ。だと思うんですよ。
鞭でケツをぶたれて喜びの声を上げる豚の気持ちは全然分からないのですが、ベルトで娼婦のケツを叩いて恍惚とするルー・フォード保安官助手の気持ちは、ちょこっと、分かっちゃったんですね。そんなわけで、今回観た映画は隠れドSの血が暴走する『キラー・インサイド・ミー』です。

killer-inside-me-poster.jpg

50年代アメリカの小さな町、低姿勢で親切な事で知られるルー・フォード保安官助手。彼がジョイスという娼婦に出会い争った時から、抑えてきた暴力性が表れ、内なる声に従い殺人を重ねるようになる…というお話。
ルーを演じているのはケイシー・アフレック。絶妙なキャスティングだと思いました。半開きの目、鼻に掛かったヨレ気味の声…優しそうですけど、なーんかヤラしい感じ。ジョイスに「クソお巡り!」って叩かれまくるシーン、「えっうわっやめてくださいよー」な感じから「じゃ…俺もやってやる」って感じに表情が切り替わるところ。どっちもヘラヘラ顔なんですけど、微妙なニュアンスの違いが出ていて、たいへん良かったですね。

ルーの暴力は、拳でとにかく殴るというもので、ドSのこだわりを感じさせます。そういう暴力を含め、狂気のドラマを淡々と、ある程度のユルい空気を持って描いていて、ルーの薄気味悪さがよく表れていたように思います。猟奇殺人を描いた作品としては、アイツとアイツはなんで殺さないのかなーと思うような、犯歴的には派手さが無いような気もしますが、か弱い女性を執拗にボコボコボコボコやるので、インパクトは大です。ルーが奥さんを腹パンして失禁させるシーンは、僕の中のルー・フォードを大いに刺激しましたねゾクゾクビンビン。問題発言ですか。

killer-in-me-01.jpg

そんな僕ですが今日もニコニコ明日もペコペコ。変わらず年中ヘラヘラで営業しております。僕の目の前にいつかジョイスは現れるのでしょうか。や、そっとしておいて欲しいですね。サ○ィスティック○ィレッジのビデオで我慢できるもん!
HOME NEXT
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。