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2011-12-06-Tue-22:16

【 ドラマ映画 】 『メタルヘッド』★★★★

また間が空いてしまいましたね。素敵な映画を観たので感想を書いてみました。
突然頭角表した感のある器用な若手俳優ジョセフ・ゴードン=レヴィット。彼が傍若無人なメタルヘッド(年中メタル聴きながら頭ブンブン振ってる方々の通称)を演じた『メタルヘッド』です。原題は『ヘッシャー』で、このメタル野郎の名前です。でも主人公はヘッシャーではなくてTJという少年。ヘッシャーは少年の運命を大きく揺るがす謎めいた存在として登場します。ドラえもんです。毛色は大分違いますけど。「ジャイアンに虐められたよー」「知ってるよ見てたから」「ひどいよー」「じゃ、今夜ジャイアンの家に火を付けに行くぞのび太!うふふふ」って感じ。

hesher-jgl01.jpg

まず面白かったのは、ヘッシャーのワケわからない言動。つじつまなんか関係ないし、映画だから何か含ませてるのかなーなんて考えたりする部分もあるけど、やっぱり思いつきの言葉をならべただけのような気もする。ヘッシャーとTJの初めての言葉のキャッチボールが
「洗濯機はどこだ」
「えっ」
「スカルファックは されたいか」
「なにそれ」

ですからね。手抜きすぎるイレズミもバカっぽくていいです。たくさん笑いました。

そして、TJ少年の成長…なのかどうか、分かりかねるところではあるんですが、彼が凍り付いた日常を打開していくドラマがまた素晴らしいんですね。ことなかれ主義、おとなしいTJは、母を事故で失い、それによって鬱になってしまった父の姿を横目に、年上の悪ガキのイジメに耐えながら日々をやり過ごしていました。そこに現れたのが好き放題やりたい放題の変人ヘッシャー。勝手に住んでた空き家に住めなくなったので、勝手にTJと同居し始めます。
ヘッシャーは思ったことをすぐ口に出しますし、後先考えないで危険なことをします。まるでTJとは対称的なのですが、TJの鬱憤が成り代わった存在と言えるかもしれません。TJはヘッシャーと行動を共にするうちに自らの感情をズルズル引きずり出されていくんですね。ヘッシャーから何か学んでどうこう、というよりは、ヘッシャーを見てるうちに抑制が麻痺してきただけなんじゃないかと思うんですが(学んだとすれば罵詈雑言とか卑猥な単語じゃないでしょうか…)感情の爆発までの持って行き方がたいへん自然で、気持ちが良かったのです。ただ、あんまり下品な台詞を連発するようになるのでちょっと今後が心配になりましたね。TJと、演じた子についても。素晴らしい子役だなーと思ったのですよ。ちゃんと育って長く活躍して欲しいじゃありませんか。

くそったれの現実を打ち破りたいとき、ハッキリ「くそったれ」と言い放ってしまうことが、ときには必要なのかもしれませんね。日本の漫画にも、「我慢は体に悪いよーカイジ君」という名台詞がありますしね。なんか違いますか。あと、ヘッシャーの終盤の珍演説から無理やりメッセージを抽出すると「周りをよく見てみろ、まだできることはあるはずだ。世界はもっと楽しくなるはずだ」と……やっぱそんなこと言ってないかも。

hesher-natalietj01.jpg
子役も可愛らしくて良かったけど、ナタリー・ポートマンの可愛らしさは彼女の輝かしい作品歴の中でも最高じゃないかと思いましたよ。素朴というのはたまらないですね。飾らないお前に惚れたよ。

少年にスポットが絞られていてよくまとまっているのですが、パパさんについてもうちょっと描写があっても良いなーと思ったのですが、食い足りなかったのはそれくらいかしら。とても良い映画でしたよ!
では、またお目にかかりましょう。
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