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2012-07-23-Mon-20:51

【 アニメーション映画 】 『おおかみこどもの雨と雪』★★★★★

細田守監督の新作アニメ『おおかみこどもの雨と雪』を観てきました。これはすごい映画でした。

おおかみ男と恋に落ちた花が授かったこども、雨と雪は、おおかみこどもで。というお話。人間とおおかみ、両方の顔を持つおおかみ人間という設定はファンタジーのようで「特別な存在」のことを指しているように思えたんです。うちの子は他の子と違うから不安だわ!という。なのでこれは、とても現実的な、子育ての物語なのです。

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子育てドラマ、といっても、子が生まれてくるまでの期待と不安まで丁寧に綴っていたことが印象的で、この時点で、作品の方向性にピントを合わせることができたように思います。また、全編にわたって、台詞で語りすぎず、人の細かい所作だけでなく小道具、風景を有効に使った状況説明もあって、時折、「これそういえばアニメだった」とハッとするようなリアリティーがありましたね。

親になるということ。それを、親になる予定がしばーーーらくない僕に感じさせてくれます。本筋は、花の子育て奮闘記ですが、さらに、雪の語りが随所に入り、親から伝え聞いた話という体を成しているので、この映画はまだ親になっていない僕たちの目線にもなってくれているという親子で是非!な目配せもあって、とてもよいです。でも並んで観賞するというより、それぞれ別に、自分の親子関係を投影してみてはどうでしょう。うちはネグレクトもいいところでした、などの理由で僻んでしまう人や、子育ては人生の牢獄だと思わずにはいられない親御さんは、別の映画を観てはどうでしょう。

親が子にしてあげられることは、多くない。花はそう感じたのかもしれないけれど、子供は多大な恩恵と、影響を受けて育っているんですよ。ここでも、姿を選べる「おおかみ人間」という設定が、子供が成長し自ら選択する場面で生きてくるんですね。花はすごいお母さんですよ。この映画もどえらいですよ。

エンディングは細田監督が作詞を手掛け、親の想いを、この映画を、本編で無駄な台詞を廃していた分が溢れたように語っています。ふと、親のことを考えて、大変だったんだなあ、感謝しなきゃって。そうしたらなんだか、涙が出てきましたね。どんなだめなところ見せつけられても、親っていうのはやっぱり偉大だなあと、思いますね。

親子で観るなら、単純に楽しい『メリダとおそろしの森』かなあと思うのですけれど。ほんと良い映画でした。
では、またお目に掛かりましょう。
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2012-07-23-Mon-01:13

【 アニメーション映画 】 『メリダとおそろしの森』★★★★

ピクサー最新作『メリダとおそろしの森』を観てきました。

吹き替え版で鑑賞したのですが、AKBの大島優子が主人公のメリダにぴったりはまっていて、良かったですね。ピクサーの毎度の天才的なキャスティングまでもが秋元康の毒牙にかかってしまったのかと、失望しかけていたのですが、そこは世界一のアニメーションスタジオ、品質管理が徹底しています。メリダはディズニーヒロインの清さから半歩ずれた品のなさがある子で、その雰囲気と声がぴったりマッチしていました。あんまり抑揚をつけて話すのが上手すぎても、ちょっと違うんじゃないかなと思うんですね。いや、声に品がないとか、下手だと言っているわけではなくて。本当に、上手に、メリダになりきってましたよ。

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お話はというと、自由気ままでいたい王女メリダと、娘を立派な女王に育てたいお母さんのけんか。
僕は正直メリダはそんなー悪いことはーないでしょうよーと、思っちゃうわけなんですが、それは、ええ、長い物には巻かれろという言葉はありますが、才あるメリダには別の運命を切り開くことも、許してくれてもいいではないですか。いい子じゃあありませんか。お母さんにわけの分からないものを食わせちゃったことは、大いに反省してもらいたいところですけれども。いざとなったら家族のために勇気を振り絞れる、ほらやっぱりいい子ですよ、お母さん、ねえ、いえね、お母さんも悪くないんですよ。素晴らしい女王で妻で母親ですよ。ああ、メリダも気が付きましたか。反省してますか。ええ、お母さんも、そうですか。いやあ、よかったです。お母さんよく見ると色っぽい。色っぽいよ!お母さん!!
という具合ですよ。一番近いのに遠い、親子の間柄がよく表れてて、誰が絶対悪だっていう描き方をされていなかったのは、より近さを感じられるところで、それに、親子のドラマに集中させるという意味でも、後腐れのなさという意味でも、さっぱりしてて良いと思いましたね。その外じゃ戦争が勃発しはぐっていたみたいですけど。

でもね。「勇気の物語」っていうと、なんだかぼやけるんですよ。原題と、ナレーションからするに、主題はそこなんですね。でもこれ、どっちもどっちのイーブンになっちゃったけんかの話でしょ。歩み寄れば分かること、についての話ではなかったのかしら。って、思ったんですね。
でも王道の盛り上げ方にまんまと乗せられて涙絞られたりしてるんだから、ええ、たいへん楽しかったのです。

メリダがちょこっとだけ大人の事情を考えるようになった後のエンドロール、大人の事情なのか、俺たちファミリー!な温かさなのか、スティーヴ・ジョブズへの哀悼コメントに始まり、製作に直接関わっていない社員から、製作期間に生まれたのかな?赤ちゃんの名前までクレジットされて大賑わいでしたね。すごい密度ですらずらーっと長いんですけど、素晴らしいスコアでカバーされていました。…でも異様でしたね。

では、またお目に掛かりましょう。
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