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2012-08-04-Sat-23:46

【 サスペンス/スリラー映画 】 『ヒミズ』★★★★☆

今回観たのは、園子温監督作品、『ヒミズ』です。

himizu02.jpg

園子温監督は、『愛のむきだし』しか観ていなかったのですが、野心的な作家だ!と思いながら、でもたぶん苦手だ!と感じたのですね。感情がああいう風に爆発してるお話は気持ちが悪くてだめなんです。軽々しく陥る狂乱っていうんですか。そういうの。なのでなんとなく気になりながらも避けてきたところがあるのですが、『ヒミズ』は良い意味で、感情のかたまりみたいな映画で、すごいし、面白かったのです。

普通の人でありたい住田くん。愛に忠実でいたい茶沢さん。2人の中学生のいびつな青春。

住田くんは親に捨てられ、いろんなトラブルに巻き込まれて、地味に何でもなく生きることすら夢のよう。希望を持てないでいるんですね。舞台設定は、3.11東日本大震災直後、見た目も中身も、どん底の環境下にいるんですね。まず、早々にこのセンセーショナルな話題を、自然に組み込んできたのは、すごいです。そして、住田くんのゼロからの出発は、まさに今、たいへんな目に遭っている人たちに重なってくるんですね。

茶沢さんは、すごく気持ち悪いんですけど、ストーカーもいいところなんですけれど、いると安心する存在なんですよね。そんなのマンガ原作だもの、嘘みたいなキャラも出てきますよ。なんて、思いもしたのですけれど、ちょっと、こう考えてみると、「ずっと付きまとう自己肯定の成り代わった存在みたいなものなのかも」って。そうすると、茶沢さんはどこにでもいるんですよね。ほとんど諦めながらも、未来に期待して、がんばれ、夢をもて。って、どこか思わずにいられないものね。僕の茶沢さんなんか、うるさくてうるさくて、時々泣きたくなりますよ。残酷だなあ、と思うこともあるんですけれど、僕みたいに未練たらたらする余裕もない人の傍には、茶沢さんがついていてあげて欲しいですね。うるさいくらいに、声を張り上げて。がんばれ!

himizu01.jpg
▲何度も同じことを言う。悪びれないで言う。理性に効くコンボを打ってくる父。
「お前、本当、いらねぇんだ、ごめんな」

染谷将太(住田くん)はすごいですね。『パンドラの匣』も大好きです。あと、光石研(住田の父)。うまいだけじゃなくて、役の振り幅がすごい。『ヒミズ』は珍しいくらい役者すげー!って思う映画でした。カメラの外、園子温監督の所作の方が芝居掛かってて気になるくらいですよ。

では、またお目に掛かりましょう。
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