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2012-09-08-Sat-21:02

【 ホラー/オカルト映画 】 『ブラッディ・スクール』★★★★

なんかすごい映画を観ました。ジョセフ・カーン監督の『ブラッディ・スクール』です。

detention00.jpg

映画に出てくる殺人鬼のコスプレした人が高校生を殺す話なんですけれどね、あんまりにもぶっ飛んじゃってるので誰が犯人でも不思議じゃないし、いつ誰が殺されるかわからない、という、いや、緊張感みたいなものはないんですね。正直誰が犯人でも良いし誰がどうなっても、もう全部どうでもよくなるんです。
この映画はどれだけ観客を置いてけぼりにするか実験しているようなフシがあります。じゃあこれは誰が観て得するんだよということになるかもしれませんが僕大好きなんですこれ。面白かったんです。

なんでお話がぶっ飛んじゃうかって、サイドストーリーが本編を食い殺しにかかってくるからなんですね。「殺人鬼VS高校生」よりも目立っちゃう対決ばかりだったり。殺人鬼は忘れられた頃に「お呼びでないかい!」って感じで出てくるんですね。「アクションスターはスウェイジ派VSセガール派」とかね、何にも係ってこないでしょ。でも「俺には今スウェイジが降りてきてるぜ」「俺にはセガールだ、かかってこい」という下らないやり取りに合格印を押してしまったのですね。
常識も映画のジャンルも飛び越えてムリヤリ回収される伏線の数々も、本筋(であるはず)の殺人鬼スリラーから脱線してパンパンに膨れあがって映画を壊しちゃう。今何の映画を観ているのか混乱させるパワーがありますね。過去に高校で起こった出来事を現代と結び付けるために、居残りしろって先生に言われて教室に居残って19年間気付かれないでいるから帰れない(帰れ)というオッサンを登場させたりしますからね。伏線を回収、というより蹴散らしてる感じです。一体どこまでがマジなのって、思っちゃいますね。
プロテイン中毒で脳みそがだめになってるアメフト野郎の妄想(「幼い頃テレビに腕を突っ込んだら同化して怪人になったので見た目をバカにされた時期があったけれど、今は人目を忍んでハエに変身する怪人に転職したので大丈夫です」という回想をする。本筋には何ら係ってこない)を映像化していてとんでもなくシュールなんですけど、それが妄想なんじゃなくてマジだったんじゃないのって思うくらいに全体のトーンはマッド。もう何が本当か分かりませんがどうでもいいことです。

この映画はごちゃごちゃでノリが軽くて狂ってるんですけれどね、なんだか間違ってる気がしないんですよ。というのも、監督がやりたかったことをそのまんま実現できてるんじゃないかなって思えるからなんですね。そういう、潔さと鋭利さがあるんです。ナンセンスな笑いをティーンホラーに目一杯詰め込んでみようと思って作ったなら、コメディとしては優等生なんじゃないかって。オースティン・パワーズが「俺、常識に縛られてましたスミマセン」って真顔で謝罪するような勢いで壊れてるんですもの。間違ってるとすれば、「ヘルボーイ2は駄作」という日系人の台詞くらいのものでございますよ。

好き嫌いは別として、この映画はシッチャカメッチャカなようで実は真っ直ぐなんだと、言いたいですね。いやあ、おなかいっぱい、楽しかったです。おすすめはしません。

では、またお目に掛かりましょう。



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