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2011-03-19-Sat-13:22

【 創作 】 蔵出し字コンテ『ラストスペースカウボーイ』

お蔵入りになった漫画の字コンテを晒してしまおうと思いますパート2。
タイトルは、『ラストスペースカウボーイ』といいます。

本作が生まれるきっかけというか何というか。
中学の頃の総合的な学習の時間(ゆとり教育が産み落とした空虚な科目)だったと思います。そこで確か、偉人についてのレポートみたいなものを書かされたんです。僕はSF作家のウェルズについて調べたんですが、そんなに文字数が稼げなくて、あることないこと書きました。“ウェルズ未完の遺産たち”と題してデッチ上げSFのあらすじを紹介したりとか。ひどいものです。そんなレポートにちょっと味付けしたのが本作です。2010年執筆、政権交代を嘆いていたりします。

僕はこれ、大勢が一緒に「いやったあああバンザーイ!」となる場面を描きたくて、それだけを目標に書きました。『インデペンデンス・デイ』の、大統領のミサイルが命中して司令室がウオオオオー!って沸く場面が大好きなんですよ。あんなのをやりたかったんです。あれ、2発目っていうのがニクイですよねえ。

さて、以下が本編になります。少しでも良い暇つぶしになれば幸いです。

【▼本編に出てくるおばかさんのイメージ】
lsc00.jpg

ナレーション:「2010年、地球。突如襲来した宇宙人により地球は未曾有の危機にさらされていた。とはいっても、宇宙人面の男(鳩山由紀夫)が日本を乗っ取ったとかいう話ではない。ガチでインベーダーである。」

●米国、市街地/朝。

市民:「くそ、こっちにくるぞ!」
逃げまどう人々。UFOは球体。UFO側面の穴からミサイルが発射され、建物を次々に破壊していく。下部から突き出たレーザー銃で人々を襲う。レーザーを浴びた人は「バカ」になる。←画風が崩れ、廃人状態に。

市民:「ああなったら終わりだ!奴らの家畜にされちまう!」
その時、UFOにRPGが打ち込まれる。UFOの周りには見えないバリアが張られているためダメージは薄いが、バランスを崩し建物に突っ込む。

市民:「何だ…?」
市民の後方からトレーラーが。トレーラーの車体には「SPACE COWBOYS」の文字が。ウイング状に開いた荷台から次々に兵士が下りてくる。

兵士1:「奴ら船にバリアを張っているようだな」
兵士2:「だがミサイル攻撃時はバリアをオフにしている可能性がある」
兵士3:「まずは市民の避難を助けるんだ、奴らを引きつける!」
兵士達は勇猛に突き進んでいく。全力疾走しながらミサイルを避け、RPGを打ち込む。1機を見事撃墜する。
兵士2:「やはりな。ミサイルを放つ時奴らは無防備だ」(耳に通信機。他の仲間に伝わる)
兵士1:「よし、勝機が見えてきたか…」
その時、上空からいくつもの落下物が。それは動きだし、球体に4本足の付いた攻撃ロボットに。
兵士1:「そう簡単に安心させてはくれないか」

●エリア51、地下司令室。
薄暗い廊下の奥から、怒鳴り声が響いている。長い廊下の突き当たり、司令室のドア。「核だ!」「いけません!」「核だ!」「なりません!」ドアを振動させる大声。

将軍:「核しかない!どかんか軍曹!ホワイトハウスが機能しなくなった今、私にこそあのスイッチを押す権限があるのだ!」(将軍が指さす先のテレビ電話モニターにはバカになった政府要人たちが)
軍曹:「そんなことはないと思います!」
将軍:「では他に方法はあるか!?もう対抗できるだけの戦力も残っておらんのだぞ」

博士:「いや、お言葉だが将軍、我々にはまだ希望が残っている」
司令室の入り口に男(博士)と女(助手)。
将軍:「貴様ら…まだ軍に出入りしていたのかこの…」
博士:「キ×ガイ、と?」
助手:「しかし今人類は博士が予告したとおりの事態に瀕しています」
博士:「間違っていたのは君たち能無しの軍人連中ではあるまいか」
将軍:「く…」
軍曹:「それで、希望とは何のことだ」
博士:「スペースカウボーイ計画」
将軍:「しかし予算は」
博士:「その通り、当初の構想を実現するのは到底不可能だった。だが私財も費やして出来る限りの準備はさせてもらった」

●エリア51、地上倉庫。

将軍:「これは…」(大きなロケットと発射装置を見て驚く)
助手:「対マザーシップ用の突撃艇と、訓練された乗組員を用意しました」
軍曹:「乗組員はどこに?」
助手:「現在こちらに向かっています。途中、敵と交戦したようで少し遅れていますが、間もなく到着するはずです」
将軍:「もしや、あの車か?」(荒野の彼方にこちらに進んで来るトレーラーの陰が見える)
博士:「その通り、彼らこそ究極の戦闘員、トップ・オブ・ザ・トップガンだ!」

誇らしげに言った博士だが、顔が引きつっていく。トレーラーが近づくにつれ、その画風が崩れているのがわかる。倉庫の入り口でトレーラーが停車。車体には「2PACE COWBOY2」という雑な文字が。そして、バカになった戦闘員たちが下りてくる。

博士:「う、嘘だぁああああ!」
軍曹:「恐ろしい。物までバカになってしまうのか…」
将軍:「こいつらが最後の希望だと…」(怒りでぶち切れかけている)
助手:「将軍、気をつけてください。素手でバカにさわるとバカがうつるという報告がなされています」
(将軍の目の前にバカが歩み寄り、握手を求める)将軍:「近よるなぁぁぁ!」(将軍、ハンドガンを抜き、歩み寄ってきたバカを蜂の巣にする)
博士:「なんてことを!」
将軍:「どうせ使い物にならないバカだ!なにがトップトップトップガンだ!」
助手:「トップ・オブ・ザ・トップガン」
将軍:「やかましっ!やはり核だ!核しかない!」
博士:「将軍…」
将軍:「邪魔だこの役立たずのオタクめ!」
博士:「な…役立たずとは聞き捨てならないぞ!頭の中に火薬しか詰まっていないあんたら上層部がエリア51をくそったれ核施設に変えた!宇宙人対策局を縮小したのも…全部、あんたらが!余計な事をしたおかげで!我々は今危機に瀕しているんだ違うか!」
将軍:「うるさいわあ!」
将軍、博士の鼻にパンチをお見舞いし、倉庫奥のエレベーターに向かって歩き出す。
博士:「ぶおおおおエイミー殴られたよぉー」
泣いて助手にすがる博士。
助手:「大丈夫です傷は浅いです」
軍曹:「どいつもこいつも何やってるんだ……ん?」
軍曹の目線の先にはバカになった戦闘員たちが。宇宙服を着込んで整列している。
軍曹:「こいつら、まさか…任務を忘れていない?」
バカ兵士、親指を立ててサイン。
博士:「なに…」
助手:「私がデザインした宇宙服がおばかに…」
軍曹:「身に付けた物にも感染するのか」
博士:「将軍!」
(将軍、施設のエレベーター前で立ち止まる。)将軍:「…」
博士:「時間を私に…!これに賭けるしかない!」

●地下司令室。
モニターに、倉庫の宇宙船とその内部が映し出されている。

博士:「船が…」(宇宙船、バカがうつって作画崩壊してしまっている)
将軍:「本当にこの船で大丈夫なのか」
博士:「…やるしかない」
助手、レーダーをチェック。
助手:「敵のマザーシップの所在は掴んでいます。宇宙空間を高速で移動を続けており、約2時間後ちょうどこの上空に接近する模様です」
博士:「これから突撃艇を打ち上げ、最新鋭の電磁シールドで敵の攻撃をかいくぐりマザーシップへ進入、そして奴らのエネルギー源を絶つ」
軍曹:「成功すれば奴らの降伏は時間の問題になる、かも?」
博士:「そういうことだ。早速発射の準備に取りかかる」
将軍:「さぁ、人類の命運を背負ったバカどもがご搭乗だ」

●地上倉庫。
バカ戦闘員6名が横に並んで歩いてくるカット。小脇にメットを抱えている。雑談をしている。「ロケットだ」「アハかっけー」「ブリ」「今誰かおならしたー」「えひゃえひゃは」モニターでこの様子を見ていた司令室の空気は凍っている。戦闘員たち、船へのタラップを上りながらもオナラ。低レベルなふざけ合いを続け、船に乗り込む。

ナレーション:「そしてスペースカウボーイたちはついに飛び立とうとしていた」
戦闘員たちは上を向いて席に着いている。操縦室は狭く、2列で座席が6設置されている。司令室からのメッセージがスピーカーから聞こえる。
博士:「いいかね、諸君は人類の未来を…」
兵士、おなら。船内は爆笑。
博士:「まぁいい。シートベルトはしめたね?」
兵士たち:「はーい」
博士:「それと、座席の下にレーザー銃を設置しているはずだから、確認してくれ」
兵士、席の下に手を入れ、銃を取り出す。
兵士:「あった!かっこいいー」(銃も作画崩壊する)
博士:「君が触る前はもっと格好良かったんだよ」
後部座席の兵士、銃をいじり、発射してしまう。前の席の兵士の頭を打ち抜いてしまう。しかし船内はノーリアクション。死亡した兵士は船内カメラの死角となり、司令室のモニターでは確認できていない。
博士:「問題なはないかな」
兵士:「異常なーし」
博士:「間もなく発射だ諸君、健闘を祈る」
助手:「カウントダウン、発射10秒前、9…」

●地下司令室。

博士:「無事に帰ってきてくれ」
助手:「発射!」
コミック調に飛び上がる機体。「ばびゅーん」と間抜けな擬音。どんどん空高く上っていく。
軍曹:「飛んだ…」
助手:「機体に異常はありません」
将軍:「まだ少しも安心できないのは俺だけか?」

●宇宙空間。

兵士、窓の外を眺め「美しい」
博士:「大気圏外に出たな。それではジェット推進をオンにしてマザーシップを目指すんだ」
そういっている間に、兵士3名が船外に出てしまう。
博士:「ちょっと…何やってるんだ」
兵士(船内):「あいつら散歩してから行きたいって」
博士:「そんな事してる暇はない!」
助手:「レーダーに敵影、突撃艇に向かって直進中です」
将軍:「やはり気づかれていたか」
博士:「いいかね、早く船内に戻り全速力で切り抜けるんだ」
博士の声が宇宙服のヘルメットの内部に内蔵されたスピーカーから聞こえている。
兵士(船外)A:「レーザーでやっつけたい」(あさっての方向に発射)「かっけーぶひゃはははは」
そうこうしている間に、会話に絡めていない船外の兵士1名が、地球の軌道上を彷徨う岩にしがみつき、遠くへ流されていく。
司令室唖然。
将軍:「ばっ…馬鹿野郎どもがぁああ!」
軍曹:「予想はされていた事態ですが…」
UFOが宇宙船に接近。
博士:「まずい…!」
兵士(船外)A:「いくぞ」
船外の兵士、空気を後方に噴射してUFOに向かっていく。レーザーを撃ちまくるが、案の定バリアに弾かれる。UFOの下部に突き出たレーザー銃が兵士を襲い、1人は蜂の巣に。もう一人は諦めて逃げようとする。
兵士(船外)B:「勝てる訳無いよぶひゃへへほほん」
UFOのレーザーが、兵士が背負っている酸素ボンベをかすり、空気漏れが発生。兵士は激しく回転しながら吹っ飛んでいく。
兵士(船外)B:「気持ち悪いいいいゲボオオオオ」
ヘルメット内に嘔吐。
兵士(船外)B:「くっせーブヒャくせえええ」
兵士、ヘルメットを脱いでしまう。顔に生気がなくなり、動かなくなり、宇宙を彷徨い始める。

●地下司令室。

助手:「ヘルメットを脱ぎましたね」
将軍:「バカヤロオオオ」
博士:「もう船外の者は全滅した、早く発進してくれ!」
兵士:「発進」
空気の噴射でゆっくりと進み始めるが…
博士:「そっちじゃない!右に旋回しろ!そっちじゃないー!」
兵士、ジェット推進をオン。あさっての方向に飛んでいく。
助手:「…逃亡を図ったようですね」
博士:「どこへ逃げようってんだバカどもがあああ!」
軍曹:「お、終わった…」

●成層圏。

ナレーション:「しかしまだ終わってはいなかった。宇宙の漂流物にしがみつき彷徨っていた一人の戦士が今、大気圏に突入しようとしていたのである」
火花を散らしながら落下する兵士。風圧で顔がめちゃくちゃに。

●田舎町の小さな教会。
兵士が木製の屋根を突き破って落下してくる。大きな煙を上げている。牧師の教壇の横に。牧師は教壇に一人。その前に信者たちが狭い教会いっぱいに集まっている。既にみんなバカになっている。ボロボロの兵士が煙の中に横たわっているのが見える。信者たちがざわつく。

牧師:「おお…!この方はまさか…皆の者しずかに!」
牧師、ゆっくり兵士に近づき、「あなたはどちらからいらしたのですか?」と尋ね、耳を兵士の口元に持っていく。兵士は声にならない声で苦しみにあえいでいる。
牧師:「…!皆さん、私は今、大変な事を聞いてしまいました。彼は今こうおっしゃいました。“私は天から遣わされた”」
信者たちがどよめく。
牧師:「続いて聞いてみましょう。あなたは一体、どなた様ですか」
牧師、耳を兵士の口元に持っていく。
兵士:「カハ…ハァ…」
牧師、信者の方に向き直り、
牧師:「“私は神の子、カプエラだ!”」
信者たちが沸く。
牧師:「さらにこうおっしゃられた!“時は満ちた!我々は踊る!踊る!”」
信者たちは踊り狂う。兵士、虚空をみつめて痙攣している。
ナレーション:「終わっていなかった…というのは勘違いだったかも知れない」

●地下司令室。
警報音が鳴り響いている。

軍曹:「もう戦っている者はほとんどいない…」
博士:「万策尽きた…か。残念だ」
助手:「この場所が敵に見つかるのも時間の問題です。逃げましょう博士」
博士:「どこに逃げると言うんだね、それに、苦しむよりは奴らの犬になった方がいくらかマシかもしれん」
博士、力のない笑み。
将軍:「俺はまだ諦めんぞ!戦地に核を叩き込む!」
軍曹:「そんなことしたら人々まで…」
将軍:「うるさいやつめ!じゃあ直々に戦地に赴いて奴等のケツにミサイルを突っ込んでやる!異論はないな!では行ってくるぞ」
司令室から将軍が出て行こうとする。
軍曹:「将軍、お忘れですか!奴等の機体はシールドで…」
将軍:「…知ってるとも。だが、何もせずに見ていることなど…!たとえ望みが薄くても、いや、勝機が望めなくてもだ」
軍曹:「将軍…」
将軍:「呼ぶな。その名で呼ぶな。今の俺は、諦めが悪いだけが取り柄のアメリカ人、ドウェーン・アーキンだ。国を守れた時にはまた、その肩書きで呼べ。さらばだ諸君、また会おう」
軍曹:「…」
将軍、再び皆に背を向ける。部屋の戸に手をかけたとき、
軍曹:「ミスタ・アーキン!」
将軍:「!…」
軍曹:「このグレッグ・ウォールバーグもお供します」
将軍:「…今から行く場所は行き付けのバーでも貴様のおふくろの家でもないんだぞ。わかっているのか」
軍曹:(歩み出て将軍に並ぶ)「何ですか?私はお邪魔ですか?」(先にドアを開け、外に踏み出す)「今からジープに武器を山ほど積み込む作業があります。一人では腰を壊しますよ。ではお先に」(軍曹、先に出て行ってしまう)
将軍:「…ふっ、生意気な男だ」
将軍も外へ出て行く。

助手:「いいですね、男同士の絆。憧れちゃいます」
博士:「私は馴れ合いは、あーんまり好きではない」
助手:「もう…」
博士、おもむろに機械に向かって作業を始める。
助手:「博士、何を…?」
博士:「勝算は見込めないが、私も一つ、悪あがきをしてみようかと思ってね。手伝ってくれるかね?」
助手:「…!は、はい!」

●宇宙空間。
逃亡した突撃艇、地球を傍観している。母船も視界に入っている。

兵士1:「これからどうしようかー」
兵士2:「とりあえず火星にでも行こうか」
兵士1:「いいね、いいねぶひゃへへほほほん…でも火星ってどこ?」
兵士2:「しらない」
兵士1:「じゃあナメック星にしよう」
兵士2:「名案だぶひゃほほほ」

●マザーシップ内。
宇宙人達が作戦会議。円卓を囲んでいる。円卓の中央のモニターに絵が出ている。巨大なドリルの絵と、マップ。
地球を堀り、地下に国を作る計画のようだ。ドリルは間もなく地球に向けて発進されるらしい。

●地下司令室。
博士と助手、コンピュータを操作している。

博士:「よし成功したぞ。軍の攻撃衛星のシステムをジャックした」
助手:「こちらも衛星をいくつか掌握しました」
博士:「では始めようか、エイミー、準備は良いな?」
助手:「はい…!」

●荒野の一本道。
将軍と軍曹、ジープで走っている。軍曹が運転する。

軍曹:「最も近い戦場までおよそ3時間はかかります」
将軍:「それまで持ちこたえていればいいんだが」
軍曹:「なかなか難しそうですね」
将軍:「貴様、そんな弱音を…」
軍曹:「ん?あれは何でしょう?」
将軍:「何…?」
進む先に、何かが見えてくる。先ほどの教団が奇声を発しながら行進している。大勢の信者が御輿に降ってきた兵士を乗せている。牧師が先導。
牧師:「カプエラ様ぁぁぁぁぁっぁああああ」
軍曹:「あの担がれてるのって…」
将軍:「役立たずのバカ?」
教団・ジープ間の距離が縮まってくる。
牧師:「フェスチバルじゃあああっっっっぁぁぁああ」
将軍:「ぶつかるぞ!」
軍曹:「少し揺れますよ…」

ジープ、道から外れ、凹凸の激しい荒い路面を走る。教団と無事にすれ違う。

将軍:「しかしなぜあいつが地球上にいる?大気圏に生身で突入したのか…?馬鹿な!」
軍曹:「・・・・・・奴等はバカだから、かもしれません」
将軍:「何を言ってるんだ?」
軍曹:「奴等、存在がもはやコミックなのですよ。我々とは違う生き物になっているのかも…」
将軍:「そんなまさか…」
軍曹、車を止める。
将軍:「何だっ!?」
軍曹:「ちょっと、考えがあるんですが…よろしいですか?」

●地下司令室/宇宙空間。
宇宙空間の衛星が動き出す。マザーシップにレーザーの銃口が向く。発射。マザーシップに命中。損傷は小さい。

博士:「さぁ、来い…」
さらにレーザーを連射。間もなくマザーシップからUFOが飛び出してくる。
助手:「一機、接近してきます」
博士:「よし…!」
博士がコンピュータを操作すると、衛星がジェット噴射。パーツが分離し、コンパクトな攻撃型無人機になり、飛び立つ。UFOのレーザーをかわしながら、無人機はマザーシップにレーザーを打ち込んでいく。
博士:「そう簡単には落とされんよ…!」
無人機、衛星が密集している空間にUFOを誘い込む。
博士:「エイミー!」
助手:「はい!」
助手が衛星を操作。UFOの行く手を阻み、衛星に激突させる。いくつもの衛星に激突したUFO、シールドが崩れる。
助手:「シールドが崩れました!」
そこに博士が無人機でレーザーを打ち込み、UFOを破壊。
博士:「ざまぁ…」
助手:「マザーシップから大勢出てきます」
たくさんのUFOが追ってくる。
博士:「ここからが本番だな」

兵士2人、突撃艇からこの様子を遠目に見ている。
兵士1:「見て、いっぱい外に出て行く」
兵士2:「あのへんから中に入れるかも」
兵士1:「じゃあ中の人にナメック星の場所を聞こうか」
兵士2:「行こうぶひゃへへほん」
突撃艇、推進し始める。

●荒野。
軍曹がジープを飛ばす。後部座席には縛られたばか兵士が。後方から教団が追いかけてきている。

牧師:「返せえええええカプエラ様を返せええええ」
将軍:「こんな事をして、どうするつもりだ!?」
軍曹:「こいつをまた宇宙に送るんですよ」
将軍:「何!?」
軍曹:「あなたがぶっ放したがっていた核で、打ち上げます」
将軍:「そんな馬鹿なこと…」
軍曹:「そうです馬鹿なことです。でも、バカならば可能な事かも知れません…」
将軍:「貴様らしくないな、こんな、賭に出るとは」
軍曹:「何だってやりますよ、こんな状況ですから。さあ、基地に戻りますよ!」

●宇宙空間/地下司令室。
無人機が複数のUFOに追われている。

博士:「こいつは厳しい…な…!」
助手:「もう手持ちの衛星が残り僅かです!」
博士:「無人機はどうなってる!?」
助手:「先ほど、三機の無人機が無事マザーシップに侵入しました」
助手が操作する無人機数機が静かにマザーシップに入っていく。
博士:「ようやくか…では囮はもう少し耐えねばな」

●マザーシップ。
操作室で宇宙人、タッチパネルでロックを解いた扉の中のレバーを動かす。操作室の窓から見える巨大ドリルがエレベーターで下りていく。
一方そのころ突撃艇、暗い通路をライトで照らしながら進んでいる。

兵士1:「真っ暗で狭いよー」
兵士2:「入り口を間違えたかなー」
兵士1:「怖くてちびる」
兵士2:「僕も」
兵士1:「だめだ僕が一番乗り」
兵士2:「いや僕だ」
兵士1:(失禁)「ふうー」
兵士2:「あっ」
兵士1:「勝ったーぶひゃへほほん」
兵士2:「くせええぶひゃ」
突撃艇、壁にぶつかる。
兵士1:「行き止まりだ」
兵士2:「これは間違えたねーぶひゃ」
ぐしゃ。
突然上から押しつぶされる突撃艇。半分くらいの大きさに圧縮されてしまう。上から下りてきたのはドリルを乗せたエレベーター。エレベーターの故障でドリルが発射できなくなる。これを知らせる警報音がマザーシップの操作室に鳴り響く。宇宙人のモニターに「ドリル発射不可」を意味する表示が出ている。宇宙人、困惑。

●エリア51、核施設。

将軍:「なるほど、貴様の意図がようやく分かったぞ」
軍曹:「ええ…予想通り、」兵士を縛り付けた核ミサイル、バカがうつっている。「バカ兵器が出来上がりました」
将軍:「非人道的な香りもするが仕方あるまい。あとはこいつが果たしてこの上空にいるマザーシップまで届くかだ」
軍曹:「コミックではありえそう…と思ったのですが」(夜空にキラーン、と消える様を思い浮かべる)
将軍:「まぁ、これは賭だ、よくやった。あとは俺が引き受ける」
軍曹:「よろしくお願いします」
将軍:「それは神様に言うんだな。まぁ、奴等に神様まで無能にされてちゃあお終いだがな」
軍曹:「いや、馬鹿な神様の方がこの願いを叶えてくれそうな気もします」
将軍:「そうかもしれんな」

●マザーシップ/地下司令室/核施設。

助手:(モニターを見て)「あの2人がこちらに戻っています。いま核施設で、兵士をミサイルに縛り付けて発射しようと…」
博士:「何?気でもちがえたのか!?いやいや、今は他の輩を気にしている余裕はない!まだかエイミー!もう保たん!」
助手:「え、えー、マザーシップの熱源をサーチした結果、動力源と思われる箇所は2つ!たった今、自爆装置のロックの解除も終えました!」
博士:「では囮はもう破棄する。私は一方の熱源へ無人機を誘導する!君はもう一方を!」
囮の無人機、UFOに破壊される。
助手:「では動力源である確率の高い側に2機をつけます」
博士:「よし、私が2機を。では一気に行くぞ!」

将軍:「発射ぁあああ!」

将軍と博士が同時にそれぞれのスイッチをオンにする。

ジェット推進をオン。無人機、急加速して飛んでいく。と、同時にミサイルが飛び立つ。ばびゅーん。きらーん。ミサイルは空の彼方へ消える。

将軍:「うおおおおおお!」
軍曹:「見ましたか?今、キラーンって!」
将軍:「よーし頼むぞ…!頼む…!」

●荒野。
うちあがったミサイルの煙の軌跡を見つめながら、牧師、荒野に膝をつく。天を仰ぎ、

牧師:「カプエラ様ああああああああ!」

●マザーシップ。
無人機が高速で目標に向かう。通路に設置されたセキュリティ装置がレーザーを放ち、無人機をおそう。

博士:「やはりノーマークとはいかんな」
レーザーをかわしながら進む無人機。一機が撃墜される。
博士:「くそ!もう少し…」
無人機のカメラがとらえた映像がエリア51司令室のモニターに映っている。目前に発行する四角すい型のオブジェが見える。
博士:「とらえた!起爆する」
無人機の自爆モードを起動する。無人機から電子音、先端部のランプが点灯し、爆発。オブジェを破壊する。
博士:「やったぞ!やった!」
助手:「まだです!」
博士:「む!」
助手:「こちらも目標をとらえました。動力は…2つです…!」
助手が操縦する無人機の向かう先に2つの四角すい型オブジェが見える。
助手:「起爆します!」
その瞬間、無人機が爆発。セキュリティ装置のレーザーで撃墜されてしまった。
助手:「!」
博士:「そんな…!」
助手:「………」下を向いてふるえている。
博士:「エイミー…」
助手:「私…世界を救えなかった……ごめんなさい、ごめんなさい…私が…私のせいで…」むせび泣く助手。
博士:「エイミー、君はよくやった。私は君と組めて良かった。最高の助手だよ。だから泣くな。君は何も悪くない」

●宇宙空間。
核ミサイルは若干マザーシップをそれて、遙か宇宙の彼方へ。

ミサイルに縛られた兵士:「はずれたーぶひゃひゃ宇宙の彼方へー最後のフロンティアへー行ってきまーすぶひゃ」
ナレーション:「ついに希望は失われた。人類は滅亡するだろう。ナレーションを務める私もそろそろ、「死ぬ前にやりたかった10の事」を実践するとしよう。まずは童貞を捨てる。ちょっと今から鶯谷行ってきます」

●マザーシップ。
兵士2人、壊れた突撃艇の船外へ出て、宇宙服でマザーシップの中を彷徨う。

兵士1:「船が壊れちゃナメック星に行けないよ」
兵士2:「ここのを借りればいい」
兵士1:「そうしよう」
兵士2:「で、ここはどこ」
兵士1:「わからむ」
兵士2:「また迷ったぶひゃ」
兵士1:「あ、光が見えるー」
上方高くから光が漏れている。
光の方へと移動していくと、オブジェ(動力)の真下に出た。
兵士2:「なんだろうこれ」
兵士1:「宇宙船かな!」
兵士2:「おおいええええええ」
兵士1:「これでピッコロさんに会いに行けるううう」

●荒野。

将軍:「まだ…か?」
軍曹:「そろそろズゴーンとかドカーンとかピカーッとかなっていいはずなのですが」
将軍:「外れたか…?」
牧師:(いつのまにか2人の間に)「カプエラ様…」
将軍:「!寄るなぁッッ!」
将軍、牧師を蹴飛ばす。

●マザーシップ。
オブジェを調べる兵士。

兵士1:「ドアがないよー入れない」
兵士2:「ドアがなければ…ドアを作ればいいじゃない」
兵士1:「ぶひゃあああナイスアイディア!それ誰だっけマリーア…マリア…」
兵士2:「マリアッチ!エル・マリアッチ!」
兵士1:「そうエル・マリアッチ!お前天才だぶひゃへほほん」
兵士2:「それじゃーいくぞー」(オブジェにレーザー銃を向ける)
兵士1:「いいぞー」(オブジェにレーザー銃を向ける)
レーザーを発射、オブジェに亀裂ができる。
兵士2:「穴が開いた!一番乗りー」
兵士1:「僕だああああ」
兵士2:「いやああああ」
2人はオブジェの亀裂に飛び込む。カッと眩い閃光。

マザーシップの全体を映したカット。
突然、マザーシップの画風が崩れ(バカがエネルギーに飛び込んで感染)、爆散。

●荒野。
空に閃光が見える。

将軍:「アレを見ろ!」
軍曹:「やっ、やったぁあああああ!」
将軍:「はは…はははははははは!」

●地下司令室。

博士:「何が起こった?」
助手:「…?」
博士:「マザーシップが、消滅した…!エイミー、やったぞ!よくわからんが勝った!我々が勝ったぞ!ふはははは!」
助手:「……う……よかったぁぁぁ~~~ぶわぁぁあん」
はしゃぐ博士の横でうれし泣きする助手。

ナレーション:「マザーシップの消滅から間もなくして、各地の宇宙船は墜落。人類は未曾有の危機を乗り越えたのである。一方で、私の童貞喪失計画が失敗に終わったのは私と君だけの秘密だ」

●荒野。
博士、助手、将軍、軍曹が空を見上げて立っている。

博士:「そうか…核ミサイルか、見事だった将軍」
将軍:「こいつのアイディアだ、軍曹の手柄だよ」
軍曹:「いえ、我々みんなで勝ち取った勝利ですよ、将軍」
将軍:「つくづく貴様はお人好しだな…」
助手:「しかし、これからがまた大変ですよ。政府は崩壊、死傷者も大勢出ているでしょうし、破壊された町の復旧も必要です」
博士:「なによりの問題は、バカどもをどうするかだ」
将軍:「あー…思い出させるな、頭が痛くなる」
助手:「バカにつける薬が要りますね」
軍曹:「日本の諺では、そんなものはないそうですが」
将軍:「日本の偉いのを見ればわかるわ、そんなこと」
博士:「あはは、今じゃどこだって同じだよ」
将軍:「わらっとる場合か貴様?」
助手「ふふふ…」
将軍:「何だ貴様まで?バカがうつりでもしたのか!全く一大事だ」
軍曹、ほほえんでいる。

●宇宙の彼方。

ナレーション:「核ミサイルはこの瞬間も宇宙を飛び続けていた。このミサイルが、侵略宇宙人の故郷である小さな惑星を壊滅させるのはもう少し先の話だ」
ミサイルに縛り付けられた兵士:「僕はスペースカウボーイ♪…ラストスペースカウボーイ♪ぶひゃひゃへへほほほ」

*おしまい*
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