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2011-12-20-Tue-19:35

【 アクション映画 】 『ハンナ』★★★☆

『ハンナ』という映画を観て気に入ったのですが、出来は良いか悪いかで言ったら、悪いと思うんです。モヤモヤせずにはいられないのですけれど、雰囲気と、ちょっと不細工なところがクセになったのです。不思議な感触の映画でした。

hanna01.jpg

ハンナは反抗期なティーンエイジャー。物心ついた頃から北の僻地でパパと毎日殺人術を訓練しながら狩猟生活を行っている以外は、普通の女の子。「レーザーディスクは何者だ!」と、パパ以外の人との生活を夢見るお年頃。でもパパは過保護なので「外の世界は危険だから、いつでも誰でも縊り殺せるようになるまではダメ!」とハンナを説得しようとしますがハンナは嫌な顔をするわけで、パパは「反れでも出ていくと言うなら、このスイッチを押しなさい。地の果てまで殺し屋が追ってくるぞ」と揺さぶりをかけます。このスイッチさえなければあんなオオゴトにはならなかったんじゃないかなー?というお話。

とある国家機密をめぐって殺し合いが起こるんですが、実はこの機密情報、ストーリー上ほとんど働いていないのです。なんで流血沙汰になるのかな?そんなヤバイ秘密かな?エリック・バナのどの辺が危険人物なのかな?と浮かんだ疑問符がガンガンつむじを打ってくるわけですが、それは「アクション映画の体を成すため」くらいでしかないように思えてしまいます。

ではアクション映画の皮を被ったそいつの正体は何なのかといいますと、エゴエゴな大人と、束縛から解放されたい子供の話なのです。
ハンナは自分が何者なのか、なぜ追われるのか、知りませんし、大人は教えてくれません。大人はズルいからです。でもハンナは過去を探求したりしません。「若さって何だ?振り向かないことさ」と宇宙刑事が言っていたのでそういうことなのでしょう、障壁となる者共をちぎっては投げちぎっては投げ前進するのです。対照的に、大人たちは過去の清算に追われているような描かれ方をします。

そんな淡ーいドラマが主軸の文芸アクションもどきなのです。
「もどき」がどっちに掛かるのか…もしかしたら両方なのかも知れません。あ、アクションそのものは丁寧に作られていて好印象ですよ。音楽の挿入の仕方、映画の締め方なんかは様式美的。中盤に緩いロードムービーが展開するテイストの波。これらは「オカタイくせに散漫」とも取れますし、「上品で多彩」とも映ります。

そんなこんなで、すごーく好みが分かれそうな『ハンナ』。このイビツさに酔うか、冷めるか、あなたはどちらでしょうか。では、またお目に掛かりましょう。
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