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2010-12-24-Fri-16:33

【 アクション映画 】 『キック・アス』★★★★

渋谷まで遠足に行ってきました。目的地はシネセゾン渋谷。
『キック・アス』を観ましたのです。
公開館数が極端に少ないことを差し引いても、連日の満席・立ち見の盛況ぶりには、「まだ日本の映画土壌は終わっていないかもしれない!」とポジティブな気持ちをもらったのでした。っていうか拡大公開決定おめでとうございます、ですね!

kickassposter01.jpg

どんな作品かといいますと、
童貞ぼんくらギークがコスプレしてヒーローを目指すお話を血飛沫大盛り笑いと狂気とポップミュージックで彩った、アメコミ原作の映画。

ここまで映画おたくホイホイみたいなの、今まで聞いたことないですよ。逆に構えちゃうじゃないですか。「簡単に熱狂なんかしてたまるか!そんなテンプレ通りのオタクじゃないもん!(ぐぎぎ…)」
また、先にご覧になった方々のツイッターでの評価も上々で、8割「くっそ面白い!最高!!」2割「なかなか面白い!」。「つまんねー」という意見は聞きませんでしたね。でも、否定派がいないのが一番怖かったりします。(むむむ…)

そんなこんなで冷静にスクリーンに臨めたと思います。以下、感想です。ネタバレはしてません。


絶妙なバランス感覚でまとめ上げられていたように思います。楽しかったです。
コミック(下画像)の方はもっともっと血みどろでダークなようです。ところが映画は軽快に仕上がっていて、かといってヌルくはせず、良い意味でのヒットポテンシャルを獲得していると言えるのではないでしょうか。

kickass-comic02.jpgkickass-comic03.jpg

ところが、個人的には違和感でムズムズムズ、あまり乗れなかったんですよねー。
ほんと楽しめたのですよ…でも、ちょっと嫌。


まず、誉めるべき点を。俳優がとにかく素晴らしかったです。

アーロン・ジョンソンとクロエ・グレース・モレッツ、2人の若手は堂々と主役の看板背負ってました。クロエちゃんは11歳であんな表情芝居するの?あんなに動けるの?末恐ろしいです。

オッサン大好きな僕としましては、イチオシはニコラス・ケイジです。
特にここ数年は、「微妙な映画で変な顔してばかりいるヅラ」っていうイメージでしたが、なんだかんだで「ヘラヘラした変な人」を演じたら超一流、ちゃんと楽しい映画の中にいれば映える俳優さんなのですね。思えば今年は、彼に惚れ直す1年でした。
ケイジと娘(クロエ)の会話は全部おもしろかったです。

kickass-nikorasu01.jpg

「誕生日には何が欲しいんだい?」
「パパ、私ね、フワフワの小犬ちゃんが欲しい!」
「えっ、何だって?お前、こ、小犬なんかが欲しいのか?」
「もうっ、ジョークよ!ほんとはバタフライナイフが欲しいの」
「なんだよもう、脅かすんじゃないよお。よーし二本買ってやろう」
「わーい!」


あと、悪役のマーク・ストロングはほんといい男だと思います。『ワールド・オブ・ライズ』で初めてお目に掛かった時から大好きです。最近、悪役で引っ張りだこですねー。

kick-ass-strong01.jpg

悪党面したオッサン(ウィレム・デフォーとかレイ・リオッタとか)には、たまには優しいパパ役をやってもらってギャップでメロメロにされてみたいと常々思うわけですが、ストロング卿については、そんな風に思わないのです。
ドSな色気こそ彼の魅力だと思うので、これからも色んな人を冷たく罵って苛め抜いて欲しいです。


さて、次はお話、ヒーロー像についてです。ここが引っ掛かります。

青春パートほどほど、アクション中心組み立てられていてテンポも良く、全く飽きませんでした。しかし、「ヒーロー映画」としてはどうか?と思うところがあり、手放しで喜べなかったのです。

『スパイダーマン』の格言「大いなる力には、大いなる責任が伴う」をもじったセリフがわざわざ登場する本作ですが、責任もなにも、コスプレ戦士たちは独りよがり。善意の自己犠牲なんかではないのです(←これ、僕には大事なところなのです)。
大衆を沸かせても、それは一発芸的な色合い。キックアス君は浅はかなまま成長していないように思えますし、自警行為で活躍する描写がほとんど無かったので、すごく偽物な感じ。

ニコラスに関しては、マスクとマントを装った復讐の鬼。「俺をハメた奴を殺そう、その仲間も皆殺しにしよう」。洗脳教育で我が子を殺人マシーンに仕立ててます。うーん、狂ってる。そこが面白いところではあるのですけれど、クロエちゃんはパパのお人形なんですよね。その辺の収拾はカラッと描かれますが、無視するにはちょっと怖いなと思うところでした。

また、キックアス君にフォーカスが置かれているので、シンプルな「復讐アクション」ではなくて「まがい物のヒーロー映画」としての色合いをたいへん強く感じてしまうのです。クロエちゃんを主役に置いて、キックアス君は危険に首をつっこむ変態、という形の方が個人的にはしっくり来るなーと思いました。


自警行為の暗部を描いたドラマとして見るとどうでしょう。極端な描かれ方をしてはいますが、あまり信条を掘り下げているようには感じられず、心の琴線に触れる事はありませんでした。

孤独な自警市民の信念に心を揺さぶられる『ダークナイト』。
歪んだヒーロー像を描き、行き過ぎた自警団の難を炙り出した『ウォッチメン』。
自警行為への憧れと、その危うさを伝える一方で、美しき善意が胸を打つ『ディフェンドー』。

では、『キック・アス』は?
僕には「娯楽としてのバイオレンス」と受け取れました。その通り、ちゃんと楽しめる娯楽作品です。
でも、彼らは僕のヒーローにはなり得なかったのでした。

その、僕の変な拘りと浅読みではそんな感じでした。
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COMMENT



どうもです。

2010-12-25-Sat-14:04
これから「キックアス」観てきます!
以前DVDでは観ましたが、エンターテイメント性の強い作品でしたね。
だから観た後に「うぉー!楽しかったー!」となりますが、「ダークナイト」や「ウォッチメン」と比べるとヴィジランテ映画としての印象は薄かったです。
個人的にヴィジランテ映画としては、ケヴィン・ベーコンの「狼の死刑宣告」がベストです。

Re: Re:

2010-12-25-Sat-21:56
コメントありがとうございます!劇場の空気と一緒に楽しんできてください!

> 個人的にヴィジランテ映画としては、ケヴィン・ベーコンの「狼の死刑宣告」がベストです。

すごく痛々しい映画ですよね、僕もけっこう好きです。人体破壊が遠慮無いんですよね。
危機管理職なのにリスクを顧みず暴走する様は良し悪しですが、手に汗握りました!

承認待ちコメント

2014-06-26-Thu-23:15
このコメントは管理者の承認待ちです

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