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2011-09-16-Fri-22:22

【 サスペンス/スリラー映画 】 『キラー・インサイド・ミー』★★★☆

僕ですね、これまで生きてきた中で人を怒鳴りつけたことが無いんですよ。「君がキレるところとか想像つかない」って言われるんです。そうです。キレませんよ。

ちょっとほら、思慮に欠ける人とか脳ミソに筋肉付けちゃってる人とかの中に、似た者同士つるんで人を小馬鹿にして笑うことに、喜びを見出しちゃってる輩がいるじゃないですか。僕みたいなのは酷いこと言われてもヘラヘラして怒らないからって、そんな輩の良いオモチャにされるわけです。それで、平気そうにしてるからって、マゾ野郎だ何だって、益々言われるんですね。でも違うんですよ。むしろ僕ってドS野郎なんですよ。だと思うんですよ。
鞭でケツをぶたれて喜びの声を上げる豚の気持ちは全然分からないのですが、ベルトで娼婦のケツを叩いて恍惚とするルー・フォード保安官助手の気持ちは、ちょこっと、分かっちゃったんですね。そんなわけで、今回観た映画は隠れドSの血が暴走する『キラー・インサイド・ミー』です。

killer-inside-me-poster.jpg

50年代アメリカの小さな町、低姿勢で親切な事で知られるルー・フォード保安官助手。彼がジョイスという娼婦に出会い争った時から、抑えてきた暴力性が表れ、内なる声に従い殺人を重ねるようになる…というお話。
ルーを演じているのはケイシー・アフレック。絶妙なキャスティングだと思いました。半開きの目、鼻に掛かったヨレ気味の声…優しそうですけど、なーんかヤラしい感じ。ジョイスに「クソお巡り!」って叩かれまくるシーン、「えっうわっやめてくださいよー」な感じから「じゃ…俺もやってやる」って感じに表情が切り替わるところ。どっちもヘラヘラ顔なんですけど、微妙なニュアンスの違いが出ていて、たいへん良かったですね。

ルーの暴力は、拳でとにかく殴るというもので、ドSのこだわりを感じさせます。そういう暴力を含め、狂気のドラマを淡々と、ある程度のユルい空気を持って描いていて、ルーの薄気味悪さがよく表れていたように思います。猟奇殺人を描いた作品としては、アイツとアイツはなんで殺さないのかなーと思うような、犯歴的には派手さが無いような気もしますが、か弱い女性を執拗にボコボコボコボコやるので、インパクトは大です。ルーが奥さんを腹パンして失禁させるシーンは、僕の中のルー・フォードを大いに刺激しましたねゾクゾクビンビン。問題発言ですか。

killer-in-me-01.jpg

そんな僕ですが今日もニコニコ明日もペコペコ。変わらず年中ヘラヘラで営業しております。僕の目の前にいつかジョイスは現れるのでしょうか。や、そっとしておいて欲しいですね。サ○ィスティック○ィレッジのビデオで我慢できるもん!
2011-09-04-Sun-11:10

【 サスペンス/スリラー映画 】 『ピラニア3D』★★

『ピラニア3D』を観ました。吹き荒れる絶賛ツイートをしばらく前から伺っていたのですが、その感想の大半が「オッパイの(飛び)出し惜しみがない!オッパイ!サイコー!」だったので「余程なんにも残らない映画なのかしら、それともみんなオッパイが好き過ぎるのかしら」と一抹の不安を抱えながらの鑑賞となりました。

piranha3d.jpg

いや、僕もオッパイは好きですよ。でも90分も観てたら飽きちゃうじゃないですか。それで、まあ、ほんとにオッパイオッパイで、飽きちゃったんですね。『ピラニア3D』はイマイチでした。

オッパイの供給過多ばかりのせいではなくてですね、一番の問題は、おばか映画であることには間違いないのですが、おばかな要素が笑いに転じずに終わるので物足りないという点です。チムコが喰われちゃうシーンの間のもたつきとか、せっかくのおばかが「どうすか!」ってドヤ感で台無しですよ。グロ表現についても、ピラニアガブガブ!画面が真っ赤っか!って感じで何が起こってるのかよく分かんないですし、ワンパターンなんですね。また、展開がシッチャカメッチャカしてるわけでもなく、むしろ整然としてるんです。スッキリし過ぎてるくらい。この手の映画はもうちょっと無茶苦茶で良いと思うんですよ。

そういうわけで、今年最大の怪作になるポテンシャルを持ちながら、凡庸なパニック映画に終始してしまった印象。特異な部分といったら、オッパイが大音量で主張してたくらいでしたね。「オッパイの出し惜しみがない!オッパイ!あと何だっけ?」みたいな映画でした。不安が的中してしまったわけです。そういえば、オッパイの両房に一匹ずつピラニアが吸い付く!くらいはやってくれるのかと思ったらありませんでしたね。

・・・・・・あんまりこう、批判的なことばかり書くのも嫌なので、良かったところも。
“Mr.いいひと顔”アダム・スコットが無精髭でワイルドに大活躍するのはたいへん格好良かったです。それと、イーライ・ロスは良い仕事をしたと思います。

余談ですが、主人公の妹の管楽器、何かの伏線だと思ったのですが、全然そんなことなかったですね。ラッパの音色でピラニアの頭が破裂しちゃうとか、そういうワケの分からない解決がなされるのもだと思って勝手にワクワクしてました。
2011-08-15-Mon-16:34

【 サスペンス/スリラー映画 】 『悪魔を見た』★★★★

DVDで『悪魔を見た』という映画を観ました。イ・ビョンホン主演、キム・ジウン監督によるバイオレンスです。キム・ジウン監督は『グッド・バッド・ウィアード』『甘い人生』で冴えたアクション演出を見せてきましたが、本作でもその手腕を存分に発揮しています。

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物語は、恋人を猟奇殺人鬼によって奪われた刑事の、壮絶な復讐劇です。これまでの復讐劇と大きく異なる点は、復讐の鬼となった刑事の陰惨で執拗な暴力にあります。何度も失敗して、または幾多の障壁を乗り越えて、ようやく復讐をとげるといったものではなく、あっという間に真犯人のもとへ辿り着き、しかしあえて殺さず、何度も何度も苦痛を与え続けます。もはや主人公も、犯人と同じ野獣へと変貌してしまっているのです。
この、2人の野獣のコントラストが面白いんです。イ・ビョンホン演じる刑事は、台詞と表情を抑え冷徹さを称え、一方のチェ・ミンシク演じる殺人鬼は血の気が多く、欲望を制御できない獰猛な男。1本の映画にどっちかで良かった悪魔が対峙するという構図にもなっていますから、『エイリアンVSプレデター』みたいなワクワク感……違いますか?でも、争いに巻き込まれた人々が大いに迷惑するところなんかも似てると思うんですよ。

そして、特筆すべきはアクション描写です。蹴飛ばす動作ひとつ取っても、躍動感に充ち満ちていて素晴らしいんです。カメラの引き迫りがたいへん上手!ガラスの小窓の外から(それを意識させないようにしながら)ガラスを頭が突き破るところを撮ってハッとさせたりですとか、窓を破って階下に飛び降りる刑事と一緒にカメラが窓から飛び出したりとか(『ボーン・アルティメイタム』のモノマネだとしても良くできてます)。あと、タクシーの車内をカメラがグルグル回ったりとか、面白かったですね。キム・ジウン監督の次回作はハリウッド、しかも主演は俳優活動復帰第一作となるアーノルド・シュワルツェネッガー!!期待です。
とくに深いテーマ性というか、復讐は虚しいとか、そういったものは感じませんでしたね。でなきゃあんなにカッコ付けて暴力を撮りませんよね。

もう一つ思ったのは、韓国映画的「ご都合主義」が良くも悪くも作用していたことです。韓国バイオレンスって、ちょっと機転利かせば助かるでしょうとか、もうちょっと急げば助かるかもーとかいう状況でも、絶ッッッッ対に酷いことが起こるんですよ!本作後半にまさにそれがありまして、刑事の動きが急にモタモタし始めてからの惨劇なんですね。嫌らしすぎてどうかなーと思いましたね。テンポに違和感を覚えましたし。それと、性犯罪者に復讐するのに、チムコに何にもしないっていうのはどうなんでしょう?下半身が元気な状態で奴を泳がせたりするから、周りの人に迷惑掛かっちゃうんですよ。
と、そんなところもありましたけれど、144分の長尺を飽きさせない快作(怪作?)でした。

お盆休みの過ぎるスピードに驚愕です。あーやだやだ。
では、またお目に掛かりましょう。
2011-07-24-Sun-11:43

【 サスペンス/スリラー映画 】 『23年の沈黙』★★★

子供達は夏休みに入った頃でしょうか。ちゃんと親御さんに行き先を告げて遊びにいくんですよ。変な人が寄ってきたら大声を出して逃げましょうね。

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【豆知識】アニヲタはロリコンの温床ですよ。弟がアニメにハマってから急速に染まっていく様を目の当たりにしているので間違いないです。その変化の禍々しさたるや『ザ・フライ』よりキモイですよ。

というわけでロリコンが悶々とするドイツ産ミステリ映画『23年の沈黙』を観ました。

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1986年の夏に起きた悲劇――少女が失踪し、変わり果てた姿で発見された事件。未解決のまま23年が経ち、瓜二つの失踪事件が起こります。同一犯なのか?この犯行に隠された意味とは?捜査が難航する一方、23年前の事件を知るロリコンがウジウジウジ…というお話。あれっ、最後の一文要らない?

事件はミステリアスで惹き付けられますが、その謎解きで魅せるというものではありませんでした。事件を背景に、孤独に蝕まれる人々の姿を綴ることに重きを置いたストーリーになっていて、それぞれが如何にして孤独を押し殺して生きていこうとしているのかが描かれていました(でも思ったほど深入りしなくてモヤモヤしちゃったんですけど)。しかしやはり、孤独に押し負かされてしまう人も出てくるんですね。ていうか良くて「苦しい戦いは今もなお続く」なんです。誰も孤独に勝てない。誰か1人でも、きっかけを得るだけでもいいから、平穏を見出すことができればいいのに…って思いましたねー僕は。かわいそうです。

ドイツでベストセラーになったミステリ小説が原作らしいですが、まさにそう、ミステリ小説を読んでいるような感触ですね。上品で濃厚で…地味な事件という感じが(褒めてますよ)。昨年公開の『瞳の奥の秘密』みたいな雰囲気、って言えば分かりますかしら。あれ、面白い映画でしたねー。
また、控え目ながら緊張感を保たせる音楽と、画作り(ポスターもそうですが真上からのショットがたいへん綺麗です)が素晴らしかったです。

しかしなんで23年だったんでしょうか。23には意味があるんでしょうか。ううーん。
232323…ってあんまり悩むとジム・キャリーになっちゃうのでやめときましょう。

余談ですが、ミステリ小説といえばですね、僕はトマス・H・クックという作家の作品が大好きでして。本作に似た構図で基本は悲劇なんですが、ちょっとしたところで温かみのあるドラマがあったりして、グッときちゃうんですね。物語の組み立ても、時間軸を面白くいじくっていたりして。『緋色の迷宮』『心の砕ける音』は特にお薦めですよ。

緋色の迷宮 (文春文庫)緋色の迷宮 (文春文庫)
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トマス・H. クック

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心の砕ける音 (文春文庫)心の砕ける音 (文春文庫)
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では、またお目に掛かりましょう。
2011-05-15-Sun-12:19

【 サスペンス/スリラー映画 】 『ブラック・スワン』★★★☆

久しぶりに映画館にて鑑賞しました。やっぱり映画館はいいですね。
今回は、『ブラック・スワン』を観ました。

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ナタリー・ポートマンがアカデミー主演女優賞を獲得した話題作。超一流振付師による新訳『白鳥の湖』の主役に抜擢され、プレッシャーに押しつぶされていくバレリーナの姿を描いた作品です。
しかし、演技よりもお話よりも気になったことがあってですね、

ミラ・クニスとエマ・ストーンってすっごく似てませんか。
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【左】ミラ・クニス【右】エマ・ストーン・・・・・・ですよね?

鏡をクドクド利用した演出でナタリー・ポートマン演じるバレリーナの二面性が表現されていましたが、僕は「ミラがクニスでエマがストーンでエマストーンがブラックスワンの分身で・・・・・・あれっ?」って危うく映画の外で混乱するところでしたよ。

さて、お話の方なんですが、心がビョーキになって世界がおかしくなっちゃう…僕が苦手なタイプのものなんですけれど(安易じゃないですか。毛の生えた夢オチみたいな反則技ですよ)、見せ方次第で面白いものになりますね。大筋は予想を裏切ることはなく少々物足りなかったのですが、不安感を煽る描写の中に背筋を寒くさせるようなものが多々あり、とても惹き付けられました。
また、「良い子ちゃんの自己破壊」を痛々しく描き込んでいます。真面目でつまんないって言われる良い子ちゃんのうち7割はですね、色んな自分を内にしまい込んでるんですよギューギューパンパンに(たぶん)。そうして、親のエゴに付き合って、腰を低くして振る舞って、我慢を重ねて。でも俺様キャラで目立ってるだけのアイツの方が世渡りが楽で。
テキトーな発言ばっかしてるだけの奴が「お前おもしれーなあ」って、愛されキャラになってたりして、反り返るほど胸張ってやがったりするでしょ。で、おとなしくて真面目な良い子ちゃんがそいつの失敗の尻ぬぐいしてたりするんです!「憎まれっ子、世に憚る」ですか?くたばれ!(※特に私怨は含ませておりません)
ごほごほ。とにかく、真っ当でありたい良い子ちゃんにとって、その殻を破るのはとてもとても重たい事なんです、ビョーキになる程に。テキトーなアイツが軸ブレブレで平気なのとは違うんですよ(ブレブレ過ぎて逆に「お前はブレないな、ウケるな」なんて評価されちゃうんですよね。持ち上げる奴もくたばれ!※特に私怨は以下略)。だから、ナタリー演じるバレリーナが周囲から求められる自分に変わっていくという事は、ほとんど破壊行為体に表れる変化や、爪とかの痛々しい描写からは、破壊的な印象を受けました。

演技の方は、文句なしに凄かったです。素人目に見たらナタリーは超一流のバレリーナです。ほとんど本人が踊ったというのですから見事です。あと、ずっと困り顔でしたね。眉毛のハの字具合はコリン・ファレル並でした。綺麗な笑顔が封印されてたのはちょっと残念でしたねー。

【下】「ヤリたくなるように踊りで誘惑しろ!」という振付師の指示に、完璧に応えたナタリー。
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ム、ムラムラしました本当ですゴメンなさい!
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